癌で寝たきりになって、力も出なくなった頃に書き残したものだと思います。
新聞広告や手紙のスペースに書いてあったメモです。
印刷された文字に重なったり、崩れ達筆を読むことができませんが、そのなかで解読できたものです。

・父は子供の頃足に大けがをしたようです。その時、母に背負ってもらったのだと聞いたような気がします。それを思い出して詠んでいるようです。
・両親は金婚の50年目に新婚旅行に行った京都、奈良、そして伊勢参りをしてきました。その時に感じた心を詠んでいるようです。
・末期癌とわかってから書いたようです。

父のメモランダム

<傷あとの俳句かな?>
傷跡に 残る母の 背のぬくみ
母の背の ぬくみのこり 傷あと

<金婚記念の伊勢参りのおもいかな?>
金婚は、不備ぬ手向けの墓参りかな
金婚を手向けて父母に手を掌す

<癌を宣告されてから書いたと思われます。>
なにわあれ なんなこそ 好きけり
道見えて悔後のおもい次々と湧いてくる
悔いは残れど
挑んで初めて才のなきを知る