父のメモ ランダム4編収録
1.父は亡くなる数年前まで資格をとるため勉強をしていました。毎年高田馬場の試験会場に出かけていました。そのときの思い出のメモがありました。
<父のメモ 高田馬場>
高田馬場へくるといつも思う。
人目もはばからずにあのガッツポーズをしたいと思う。
高校球児が塁上であの誇らしげなガッツポーズを。
あれから行年、今年も又思う。
2.父の母、私の祖母ですが、亡くなった日の明け方に見た夢を書き残していました。
<父のメモ 5月23日 明け方>
母と兄、伯母と 従妹 どこかの改札口で田舎へ行くという。
私が乗車券を買いに行こうとしたら、兄が私は別便で行くといって消えていた。
今では、母の命はそれ息をひきとったのも未明。
丁度その時刻にこの様な夢を見た。
母と兄と叔母(母の妹)は現は亡き人達。
同時に夢にでてきたとは、私は今でも皆仲よく楽しく暮らしているのだと確信した
3.父がテレビを見ていて白いトウモロコシを見ていた時の感想と7月の俳句です。父の代りに白いトウモロコシを生で食べるというのが私の課題になりました。食べてみたい!
<父のメモと俳句>
2012年07月07日
今朝テレビで白いトウモロコシが発売された。
メロンのように甘く生でも食べられると言っていた。
もちろん自前でかじれぬ齢となり、そんなにおいしいものなら若い時のように思い切りガブリつきたいものを。
07月15日
字の練習中の文章の一節を見て
草むらに すだく虫の音 秋の風
08月28日
朝のウオキングにて
オシイオシ 汝は運命(サダメ)を知りおるか
4.父が祖父を伊勢神宮に連れていけなかったことを悔やんでいたメモ。私の知る限り、父は伊勢神宮に3回は詣でています。神様を敬う気持ちはすごいものがあったと思います。
<父のメモ>
いつごろのことだったんだろうか、今でもはっきり覚えているんだからそれなりの年になっていたと思う。
ただ一度だけだったが伊勢神宮はお詣りしたいなと父の言っていたことがあった。
そのときは別に何にも気にしていなかったがつれていってあげれば今となっては悔が残って
いる。
吾々の時代になると小学校卒業旅行でさえ伊勢神宮参拝は恒例として行なわれていた。
昔は一度は伊勢詣りをしたいと多勢の人が望んでいたがなかなか行けなかった時代であって父の一言もうなづける。