勉強し始めたのがいつなのか知りません。

推定では80歳を過ぎてからではないかと思います。私も俳句の事はよくわからないので、出来栄えがどうなのかは測ることはできません。

出来栄えはともかく、父の思っていたこと、考えていたことが残されているのではないかと、楽しみながら読むことにしました。

 

<以下 手帳に書き留めていたモノ>

2006年
04月09日
目が癒えて草木の若葉の彩を知る
07月06日
梅雨の間の長き合間の長さかな
雨の無い梅雨のはれまの暑さかな
07月07日
もののふ(武士)は袖ひとつにも情けあり
庭のすみ台風一過百合二つ
07月08日
じちじとと梅雨のはれまの暑さかな
07月10日
亡き夫にあいたいという盆近し
盆近く亡夫(つま)のよいことのみうかぶ
情けなや枯れ木に花は咲かぬもの
盆近く亡夫(つま)にあいたいと目優し
07月17日
よくもまあ台風一過百合二つ
07月22日
足許を気づかう孫の髪涼し
7月30日
野ボタンは散る数だけ咲きにけり(咲くものか)
09月13日
酔芙蓉(すいふよう)名づけ人のにくらしき
酔うよう名づけし人のにくらしき
09月22日
このまんまととわに咲のう被岸花
この年も月をたかえよ被岸花
この月も又咲きよりし被岸花
気がつけば小菊(コギク)に小さな壺みかな
10月17日
去年今年つつかなきゃと除夜の鐘
除夜の鐘つつかなきゃと去年今年
なにわあれつつかなきゃと除夜の鐘
10月27日
台風や蜜柑2色のあざやかさ
目が癒え木々の緑の鮮やかさ
80の坂のぼりきて秋の風
気が付けば小さな菊のつぼみかな
10月29日
風雨去り蜜柑の色も鮮やかに
11月
待ちもせず拓(マネ)きセヌに冬来たる
11月19日
待ちはせずまねきもせず冬は来ぬ
11月20日
カレンダー最後の月に入りにゆけ
12月01日
去年今年つつがなきや除夜の鐘
字余り除夜の鐘つづきかと去年今年
なにあれつつがなきよと除夜の鐘

2007年
01月09日
八十路越え
年毎に賀状少なくなりにけり
01月31日
45粒のくすりありて年おうた
02月02日
年を越し心そわぬ秋の風
04月28日
嫁ぐ日がきまりしという春の暮
ゆく春や嫁ぐ日きまりと孫は言ひ
月はかすみ歯は抜け落ちて八十(やそ)の秋
03月29日
散るも又よしといわれる桜かな
散る花の賞でるまもなし春嵐
04月09日
散る花の芽でるときなく春嵐
06月02日
旅立つ日まで忙し燕かな
06月09日
青梅の色いきいき梅雨のあと
06月21日
青梅やつゆの間の日差しかな
青梅の梅雨の合間の日ざしかな
11月
秋深し五十鈴川で手を清め

2008年
01月01日
己が歯で今年も雑煮喰いけり
02月29日
秋立つや紫白(しはく)のぼたん咲きにけり
03月02日
またの朝紫白のボタン散りにけり
04月28日
孫娘嫁ぐ日きまり春深し
ゆく春や嫁ぐ日きまると孫は言い
04月28日
さりげなく×美が嫁ぐという
嫁ぐ日がきまりしと言う
孫娘嫁ぐ日きまり春の暮
07月
冷むぎも喰いちぎれなくなりにけり
年越しのソバ喰いちぎれぬ悲しさよ
乳歯であればはえかえるもの
春はれと頭髪はえず歯はぬけたまま
年こしも45粒の薬ありてこそ
45つぶのくすりのおかげで年をこし
08月02日
〇の朝紫紺の〇散りてあり
野ボタンの花弁らはゆる葉の緑
次の朝野ボタン散りて石畳
野ボタンは一日で散るいさぎよさ
09月08日
野ボタンの花弁(はなびら)はゆる葉は緑
09月10日
次の朝野ボタン散の石畳
野ボタンの色あざやかに葉の緑
09月19日
惜しげなく〇〇で散る野ボタン
そのままで4,5日は咲け野ボタンよ
野ボタンにとまってみせよ赤とんぼ
冬近く薄日に休む赤とんぼ
09月23日
被岸花今年も被岸に咲きにけり
19年の秋脱秋に伊勢那智ツアー
秋暑し五十鈴川で手を清め
あいに町残暑をさけてしとめぐり
ステーキも箸で食べより
10月
秋の雲ながれていれば諦もせず
10月22日
この頃は虫も音もなき庭となる
10月
冬近し薄日に休む赤とんぼ
11月15日
この人と心にきめて嫁ぐ春
この頃は出る音もなし庭となる
秋の雲ながめていればあきもせず

2009年
01月10日
年明けど幼な友の賀状こず
03月08日
初孫花嫁衣裳や春の宵
これよりは手をたずさえて水温む
これよりは二人三脚水温む
うちやけはまぼろしならば春なかば
綿帽子春の雲と流れけり
03月30日
不覚にも待たるる人の賀状なし
03月
この人と心に決めて嫁ぐ春
04月16日
〇〇にまとわりつきし春浅し
06月
雲を背に鷲ゆうゆうと五月堂
03月24日
花散りて雨雲に〇るい梅かつお
06月16日
信心を梅一輪に託しけり
合格を梅一輪に託しけり
06月22日
女達帽子庇を横にかぶりおり
春中帽子庇を横にかぶりおり
07月01日
これまでと歯医者に通う夏半ば
07月03日
これまでと歯科医に通う夏半ば
07月18日
生えし歯に旬のサンマのにおいあり
07月22日
白南風(ヒロハエ)の影なき空や残梅雨
07月25日
八十のかんぱいもまた大暑かな
宴席は〇〇といえ大暑かな
07月28日
歯が生えて旬のサンマの匂いかな
07月30日
野ぼたんは散る数だけ花は咲く
かぼそへの笹〇りう葉の〇〇
空蝉や細き葉〇に今日も又しがみつき
治療台窓辺にやさしコチョウラン
なくこともとぶこともなく蝉ひとつ
08月07日
立秋に蝉なきやまずうれしけり
08月19日
白百合の散りゆく様のあわれかな
08月26日
空蝉の主へのこして過せしや
09月08日
今朝はもう紫細のボタンちりてあり
09月14日
男でも日傘をさがす夏は中
(この頃9近ごろは男も日傘をさすものか
日傘さす男もありて夏は中
09月15日
八十のかんぱいもよし秋半ば
09月26日
高千穂の神〇舞うや秋深し
09月25日
河原路坂路きびし赤とんぼ
09月26日
橋〇のこつの滝〇に風涼し
神々の集し処秋の声
神々の坐したるところや秋の声
草を噛む和牛背なに秋の風
秋阿蘇見納めなり目をつむる
秋空に阿蘇の山なみくっきりと
霧たてば阿蘇の山なみ見えかくれ
天高く阿蘇連山雲もなく
秋風にゆれる大橋(吊り橋)日本一
秋の空阿蘇山なみに雲となり
神々の集いし河原秋の声
山澄みて天岩戸神様を拝す
山は澄み岩戸を拝し身はすがし
安河原坂路〇き赤とんぼ
09月25日
露天風呂阿蘇高原に風涼し(秋深し)
ひとり入る高原の秋露天風呂
吾れ一人秋高原の露天風呂
秋深し阿蘇高原の露天風呂
露天風呂阿蘇連山天高し
阿蘇連山霧の合間や露天風呂
10月22日
白触の影なき空やのこり梅雨
10月28日
宕いあいの後空にて日陽ぼ
10月24日
カメラ呑む気もそぞろなる秋の〇
カメラの〇はざまの空の秋の色
初霜の如く〇〇命かれ
胃カメラは終われば外はしぐれかな
12月01日
年あけて今年はどこも病みなるも
若武者の頃もを飾る小菊かな
若武者の面はればれと菊の花
若武者の面はれやかに小菊かな
若武者の衣のる菊に面すべし
若武者の小菊の衣装生き生きと
楚にしたい小菊の衣装武者人形
楚々とした面だちするぞ菊人形
面やさし菊人形の女人達
12月12日
身にしみる医師の一言一言が
このまんますいこまれるか秋の青空
オペ前の検査に暮れる初時雨(ハツシグレ)
初時雨〇前検査で暮れにけり
オペ前の検査終われば時雨かな
11月20日
カメラの上〇身と人のすき間風
胃壁つくカメラ憎ヤ
11月30日
冷ややかな医師のせんこく

2010年
01月24日
とりの市賑わいよそに検査かな ・・・辞世の句となりました・・・