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残滓

ただ自己満足で詩というか駄文を綴るだけです。
もし何かしら感じてコメントして戴けたら幸いです。



滲むルージュ 添えた君を撫でる

真っ黒なお目目は空っぽ

夜が滴った様な深淵の黒髪

そっと微笑む頬が裂けた


私は笑う 私は笑う 私は笑うの だから愛して


君を殺した夕闇時雨

祭囃子は死んだ僕らには届かない

響くのは雪駄の音

遠のく意識の温度は蝉時雨


どうして僕らは此処に寝転んでいるの?

此処から見える花火はとても綺麗だね。


傍ら眠る君の目蓋は伽藍堂

何も映さない目蓋にビードロを

何も話さない口元にルージュを


花火を映す 君の瞳は綺麗な花時雨

黒髪へ滴る宵の淵 僕らは手を繋ごう

嬲られた君を藍色の浴衣 

潰れた食べかけの林檎飴


なんでだろう?君を汚す赫が大嫌いなのに

どうしてかな?藍色に滲む赫がこんなにも愛おしい


私は笑う 私は笑う 私は笑うの だから殺して


君色に染まれなくてごめんなさい

隣でもう優しく笑わないで

貴方の愛はもう私には純粋(キレイ)すぎるの


君に降り注いだ霞み時雨

あの日の祭囃子はもう聴きたくないよ

響くのは僕の嗚咽と漫ろ雨

遠のく記憶の海へ愛を零す 死に際の蝉時雨





心臓を止めて

もうこんな鼓動は煩いだけ

感情なんてコンビニのゴミ箱に捨ててしまえ


幸せだから不幸があるんでしょ?

幸せにならなきゃずっと不幸は不幸のまま

そんな希望で騙さないで

偽れないよ

だって俺はもう幸福になんてなれやしない

忘れたのか?

とっくにもうお前の人生なんて初めからそう決まってんだろ?


笑ってみろよ

ほら?次の瞬間死にたくなってんだろ?

幸福ごっこは楽しかったですか?

幸せなふりは満たされましたか?

愛なんてまた貰えるとこれっぽちでも期待してしまいましたか?


ほらみろよ

結局いつだってそうやって

お前はどこまでも死にたがり

そんな弱いお前が俺を殺して

俺自身の存在が幸福を潰し続ける


人殺しはもう幸せになれやしない

人でなしの無様な悪足掻き


受け入れろ

お前は何時まで経っても何年経っても

結局どうしようもなく不幸にしか愛されやしない


幸せな時間に比例して俺は手首に夢を馳せる

不幸だと嘆き喚くお前は愛してと首を括る


吊るされた無情と有象

降り頻る切望に絶望を重ね

どこまでだって僕は明日を嫌う


さようならを垂れ流す

死を騙るただの弱者

希望を束ねたロープでそっと未来に脚を垂らす




私を見ないで

貴方が愛してくれたワタシは

もう何処にも居ないんだよ?


私の愛を殺したのは貴方でしょ?

私の言葉を裏切り続けのは貴方でしょ?

何度信じたら貴方は愛をくれたのですか?


「愛してる」その言葉を言われる度いつからか

「死ね」って言われてるみたい


貴方にとって私はただの装飾品なの

付けたい時に付けて要らない時は外す

違う飾りがとっても似合ってるよ?

もうその目で私を見ないで


何処にでも降る雨みたいなその愛で

騙され壊れてく私はキレイ?


ひとりになりたくなくて貴方を愛した

私が弱いんだよね

ひとりになるのが怖くなって依存してた

私も悪いんだよね


どんな事をされても許した私が悪いんだ


「君だけが特別」

貴方の特別はとても多いのね

「君だけしかいない」

貴方にとっての君は私で何人目?

私にとっての貴方は貴方だけなのに


知っているわ

知っているから

もう愛で殺さないで

もう想いで締め付けないで

曖昧な嘘で私を見つめないで


堕ちてしまおう

ここはとても窮屈なの

息ができないから

もう堕ちていこう


息をさせて


貴方が居ない空を飛びたいの

「死にたくない」

痛いのは怖いけど

「もう何も見たくない」

私を見つめないで


この空はとても残酷な程青くて

届かない程高くて優しい


「ここなら泣いてもいいですか」

誰にも聞こえないよね

もうこれで終わりにするから


残響する嗚咽

落下するりんね

堕ち続ける悪夢はアスファルトで咲いた


これはシアワセノオワリ

残酷な空だけが見ていた物語


イラスト/haru@HARU17536115