涙
涙
涙
流れて涸れたその下らない悲哀を頂戴
思い出なんて只の装飾品でしょ?
そんな汚い飾りはもう捨てよ?
悲劇ぶるのも度が過ぎると目障りだから
曖昧な夜はお仕舞い
首を吊った太陽に頭を垂れる喰われた愛
朝は死に損ないの最愛
腐臭で躍る私は只のモブ以下
だけど語らせて「酷く惨めな星屑の話」
そして呟かせて「もう救えない家族の話」
彼はただの夢見がちな星の王子様
あの子はそんな夢に堕ちた孤独なヒロイン
ふざけたカッコで寝てるのは汚物以下の何か
滴る星屑を大事にしていた姉弟
そうやって夜だけを生きていたふたり
そうやって闇から逃げていたふたり
絡み付く輪廻はただ繰り返す
終わらない星屑を
変わらない暴力を
抗えない喪失と虚無を
壊れるまで、壊れても尚、輪廻させる
途切れない糸は、私が絡め取ってあげるから
その惨めな悲劇を頂戴
大好きな腐れた全部を私が攫ってあげる
私はただ歪んだ悲哀が好きで
壊れたあなたが愛おしいだけ
そんな感情を抱き締めて、
抱き締めて殺してあげたいだけ
だいじょぶ。もうあなたは繰り返さないよ
だいじょぶ。もうこの夜はお仕舞い
朝が来るよ
誰も彼も同じ顔して笑う
意味の無い朝が来るよ
空は今日も曇ったまま
吊られたお日様は怠そうに世界を照らす
夜は今日も濁ったまま
無感情なお月様が世界を只只見下ろす
興味を失くした星屑と
くだらない輪廻に「さようなら」
イラスト/haru@HARU17536115
