二足の草鞋 -20ページ目

孤独な道標 【第十三章】~メス豚③~

【第十三章】
≪メス豚③≫

会社から休日出勤命令があったので、何かと思い出勤してみると、上司から大きなプロジェクトがあるのだが、参加しないかと言われた。仕事にでも没頭していないとみるくのことばかり考えてしまうので、丁度いいと思い了承しようとしたが、次に上司の口から出た言葉に絶句した。

「そのプロジェクトはここでの話ではなく、また異動になる。いいね。」
「ちょっと待って下さい。この間来たばかりでまた異動ですか?」

「まぁ、そういうことになる。」

「どうして来たばかりの人間を異動させるのでしょうか?」

「それは君が優秀だからだよ。」
それ以上の言葉が出てこなかった。メス豚が言ってたことはこのことか・・・。会社の圧力で俺を服従させるつもりなのだろう。その日は異動の話だけで、帰宅することにした。

タイトル:理不尽な会社
『今日は休日出勤。何かと思えば…異動を告げられてからまだ1カ月もたたないのに7月にまた異動だ。
 今度はどこかって?行ったこともない場所。
 俺…もう、会社辞めたい。
 なんで?
 この前、総務の年増女に飯に誘われて『俺とやりてぇのか?』と聞いたのがいけなかったのか?あの総務の年増女は専務の娘だったらしいからな。
 でも、親のこともあるし…7月の異動は大きなプロジェクトの為だからって理由だけど、大きなプロジェクトなら他にいっぱいいるだろって思った。
 いつか、親のこともあるので東京には戻してもらえるだろう。でもそれは、10年以上もあとの話だと思う。でもその10年間は会社にたらいまわしにされるんだ。
 疲れた。
 やっと、この地でやっていこうと決意し、いろんな場所にも行ってみて、気に入ったころにこれだ。
 仕方ない。
 もう、元彼女の側に居られないならどこにいても同じだな。甘んじて受けいれよう。』
月曜の朝、出勤するとメス豚が俺を呼んでいるとのことだった。