1か月ぶりの「今日の花」シリーズです。
もう初夏どころか秋なんですけど 今日の花は「みかん」にしました。
花言葉は「純粋」「愛らしさ」だそうです。
最近食べた美味しかったもの・・・やきそばパン パンにやきそばがはさまってるだけなんだけど、なんか好きw 高校時代はよく学食のパン屋さんで買ってたなぁ。
今日の花シリーズのときはウクライナのことを書いています。
最初に・・ウクライナに関する映像やニュースを見て気分が落ち込む、眠れない、食欲低下など抑うつ症状が出る方も多いそうです。
このブログではよくウクライナのことを書いていますが、私自身は今起きていることから目をそむけたくない、あくまで自分のために書いています。
ウクライナのことを読んだり見たりするだけでも辛くなるという方は見ないでください。
Today, Ukraine and the world commemorate the 82nd anniversary of the Babyn Yar massacre, one of the most terrible Nazi crimes committed during the Holocaust.
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) September 29, 2023
I paid tribute to the victims and thanked the Ukrainian Jewish community leaders for coming to pray and commemorate them. pic.twitter.com/J3BVpXLqfm
今日は「バビ・ヤール大虐殺」事件から82年の日。
バビ・ヤール事件をご存知でしょうか。
「バビ・ヤール」はナチスによるユダヤ大虐殺事件が起きた旧ソ連の土地の名前で現在はウクライナの首都キーウにあります。
It has been 82 years since Nazi occupiers committed their most heinous crime on the territory of Ukraine.
— Defense of Ukraine (@DefenceU) September 29, 2023
Babyn Yar is one of a number of Holocaust memorial sites in Ukraine. During the Nazi occupation, more than 100,000 Jews, Roma, and Ukrainians were murdered here. Every… pic.twitter.com/0jHQ21Anmz
コチラのサイトより引用:
「ポグロム」というロシア語がある。「破壊」を指す単語で主にユダヤ人虐殺の表現として使われる。帝政ロシア政府は社会的な不満のはけ口にユダヤ人差別を利用したため、1881年以降ロシアで繰り返しポグロム、ユダヤ人排斥・虐殺が起きていた。第二次大戦中の1941年、ドイツ軍はロシアの古都キーウを45日間に渡る包囲戦の末に陥落させる(9月19日)。この戦いでドイツ軍は10万人の死傷者を出しており、市内に入ったナチス・ドイツ親衛隊は報復感情から「キーウの全ユダヤ人の殺害」を決定した。
9月28日、市内に「ユダヤ人は明日出頭せよ。出頭せぬ者は銃殺する」と告知したビラが貼り出された。ウクライナ警察はユダヤ人への差別感情からナチスのユダヤ人連行に協力した。出頭した3万3771人のユダヤ人は別の土地に移送されると思っていた。
だが、彼らはキーウのバビ・ヤール峡谷に連行され、29日から30日にかけて、崖のへりに10人ずつ立たされ機関銃で殺害された。この「バビ・ヤール大虐殺」はホロコースト史上、1件で最大の犠牲者を出した虐殺事件となった。その後キーウ解放まで2年にわたって、ロシア人、ウクライナ人、ロマ(ジプシー)、あらゆる国籍の人々がバビ・ヤールで殺害され、戦後のニュルンベルク裁判において「約10万の遺体」がバビ・ヤールの谷にあったと報告された。
ナチスはキーウ撤退直前にこの事実を隠蔽するため囚人たちに遺体を掘り起こさせ焼却作業をさせました。
( wikipediaにも詳しく書いてあります)
今までもこの事件については書籍や映画化されてきましたが、昨年もドキュメンタリー映画が公開されました(詳しくはコチラ)。
写真は犠牲者たちの所持品を漁っているドイツ・ナチの兵士たち
監督はウクライナ育ちのセルゲイ・ロズニツァ氏です。
2021年製作/121分/オランダ・ウクライナ合作
原題:Babi Yar. Contex 配給:サニーフィルム
氏いわく、『この映画は何も説明していません。この映画の目的は説明することではありません。何が起こったのかを見せることです。この映画は質問や問題を提起します。答えは示しません。答えを与える映画を作る必要があるのか私には分かりません。私がしたいのは、理解するために、観客にその瞬間に生きてもらうことです』
昨年2月にロシアによるウクライナ侵攻が開始後、翌月の3月にバビ・ヤールにあるホロコースト追悼碑の近くにロシア軍の砲弾が撃ち込まれました。この攻撃により5名が死亡し、今後博物館として開館される予定だった建物も破壊されました。
ユダヤ人でもあるゼレンスキー大統領はこの攻撃に対し、「世界に向けて80年間、二度とこのような悲劇を繰り返さないと言い続けたバビ・ヤールの地に爆弾が落ちたとき、世界が沈黙を保つならば一体どうなるのか?少なくとも5人の命が失われた。歴史は繰り返されるのだ」と非難しました。
私はクラシック音楽も好きなので、クラシックつながりでは・・・
1962年にドミートリイ・ショスタコーヴィチ (当時56歳)は前年に発表された詩人エフゲニー・エフトゥシェンコ(当時29歳/1933-2017)の詩『バビ・ヤール』に曲をつけ『交響曲第13番“バビ・ヤール”』を作曲しました。
前述のコチラのサイトより引用:
エフトゥシェンコは同地を訪れた際、虐殺現場に墓碑すらないことに衝撃を受けて怒りの詩を綴った(その後墓碑が建立される。おそらく交響曲第13番がきっかけ)。ショスタコーヴィチの当初の構想は短い交響詩であったが、エフトゥシェンコの他の詩集から選んだ詩や、新たな書き下ろし作品を加えて、バス独唱・合唱付きの大規模な五楽章の交響曲となった。
ショスタコーヴィチはエフトゥシェンコの詩を借りてナチスによる虐殺を非難する一方、ロシア社会でタブー視されてきたユダヤ差別をえぐり出しました。極右民族主義者がユダヤ人弾圧を行い、さらに革命後のソ連でも反ユダヤ主義が存在すると告発した。
また、第5楽章で 家族を持ち信念を曲げたガリレオ時代の学者のくだりで、伴奏リズムにショスタコーヴィチの名前からとった音型「D-S-C-H」が使われており、彼が自戒の念を込めてこの楽章を書いていることもうかがえる。
(各楽章の実際の歌詞についても上記のサイトに記載してあります)
初演は1962年12月18日にモスクワ音楽院大ホールにて、キリル・コンドラシン指揮、モスクワフィルの演奏(ロシア共和国合唱団&グネーシン音楽大学合唱団、バス独唱はヴィタリー・グロマツキー)で行われた(翌々日の20日も再演)。
しかし、反体制的な歌詞であるため、リハーサルに党役人が立ち会い、初演を中止させるべく当局のいやがらせが続いたそう。指揮は前年に『交響曲第4番』を復活上演させたキリル・コンドラシンが担当したが、圧力を受けたバス独唱者が次々と交代、グロマツキーは4人目の独唱者として舞台に立った。
警官隊が劇場を包囲するという緊迫した雰囲気で初演が行われたが、第1楽章が終わった時点で大喝采がおき、終演後はショスタコーヴィチとエフトシェンコの両名に「ブラボー!」の掛け声が飛びかった。ピアニストのマリア・ユージナは「(近年のショスタコーヴィチは体制寄りだったが)交響曲第13番で彼は再び我らの仲間になった」と絶賛した。
初演後、フルシチョフは「ソ連に人種問題は存在しない」という建前からショスタコーヴィチに楽譜出版や再演を認める条件として、内容の変更を要求した。たとえば、「ユダヤの苦しみ」は「国民みんなの苦しみ」に、「虐殺の犠牲者」は「ファシズムの侵攻を拒んだ偉業」など。まだ20代だったエフトゥシェンコは詩の一部(8行分)を鉛筆で変更したが、ショスタコーヴィチは新たな詩に合わせた音楽の改変を求められても応じなかったそう。
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 Op.113 「バビ・ヤール」1962年版 日本語字幕付き
(1時間13分12秒)/ ゲオルグ・ショルティ&シカゴ響、セルゲイ・アレクサーキシン (バス)
(1995年2月)
これはナチス・ドイツによる所業ですが、今ロシア軍がウクライナの人たちに対してやっていることとなんら変わりない。
" Never Again "といいながら、世界中が過去の歴史からなんも学んでない。
そして都合の悪いことは隠蔽しようとする。(今話題のJ事務所もまったく一緒)
ユダヤ人に限らず、偏見や差別は大なり小なり自分たちの周囲に日常茶飯事にある。
(私のブラックな職場でもほんとにすごいのだ・・)
悲観的な意味ではなく、人間が人間である限り差別や偏見はなくなることはないと私は思う。
でもそういった感情をコントロールできるのも理性ある人間ならではじゃないだろうか。
他者を想う心がない限りリアルでもSNSでも互いを攻撃するばかりの殺伐とした世の中は変わらない。
みかん:花言葉「純粋」「愛らしさ」
支援先
United24:直接ウクライナ中央銀行へ寄付できる。ゼレンスキー大統領自らアナウンス。 「軍・地雷除去支援」「医療支援」「復興」から選択できる
日本赤十字社(ウクライナ人道危機救援金) (2024年3/31(金)まで延長されました)
Revived Soldiers Ukraine :前線にある陸軍病院への薬や医療品に資金を提供
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