トヨタ・マスター・プレイヤーズ, ウィーン:ベートーヴェン 交響曲第2番他 | Wunderbar ! なまいにち

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まだまだひよっこですがクラシック大好きです。知識は浅いがいいたか放題・・・!?

2015.4.7   19:00~     福岡シンフォニーホールにて

「トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン」のための前奏曲 「イントラーダ」
J. シュトラウス II 世:喜歌劇「こうもり」序曲
J. シュトラウス II 世:喜歌劇「こうもり」より チャルダッシュ「ふるさとの調べよ」
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」よりレチタティーヴォとアリア "恋人よ、許してください"
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 Op.26
R. シュトラウス:ロマンス 変ホ長調
ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 Op.36

(アンコール)
ワルトトイフェル:ワルツ「スケートをする人々」 (スケーターズ・ワルツ) Op.183

トヨタ・マスター・プレイヤーズ, ウィーン
ソプラノ: 安藤赴美子
ヴァイオリン:フォルクハルト・シュトイデ
クラリネット・ペーター・シュミードル


「トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン」はウィーン・フィルおよびウィーン国立歌劇場のメンバーを中心にヨーロッパで活躍するアーティスト仲間たちも加わった30名による特別編成オーケストラである。 同オーケストラによるコンサートはトヨタの社会貢献活動の一環として、2000年より開催されている。(パンフより)

私は一昨年から毎年聴きにきているが、毎回その素晴らしさに感動するキラキラ
30名の小編成といってもあなどるなかれ~笑う
フルオケの迫力と全く変わりないと言ってもいいくらいで、昨年のベートヴェンの「英雄」など、その前に聴いたウィーン・フィルの「英雄」よりもむしろ感動したくらいだheart+kira*
人数が少ない分内声部が非常によく聴こえるので、私は大好きだ。
しかもチケット代が普通のフルオケよりとっても安いのでほんとにお得なのですaya


楽団員のみなさんが登場後、立ったまま「イントラーダ」を演奏。これ、毎回その年演奏するベートーヴェンの交響曲のフレーズがさりげなく盛り込まれていたり(?)して短いけどこれも毎度の楽しみだきらハート

続いて「こうもり」序曲。 これはオハコ中のオハコなんだろうが、ほんとうに素晴らしくて最初からうっとりだったうっとり・・・ テンポを微妙に揺らすところも指揮者もいないのに完璧に合っている。さすが!

次の2曲はソプラノの安藤赴美子さんが登場。1曲目の「こうもり」からのチャルダッシュでは銀色の仮面をつけて現れた。とても美しい声で声量も十分。
私はまだオペラやオペレッタを実際に観たことがないのだが、9月に「こうもり」の福岡公演に行くのでとても楽しみになった♪

そして、前半の最後は今日一番の楽しみだったブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番ハート
私はヴァイオリン協奏曲の中でこのブルッフの第1番が一番好きなのだが、この曲チャイコフスキーやメンデルスゾーンのコンチェルトに比べると実演頻度は少ないと思う。
短いから?あるいは技巧的には他のコンチェルトに比べて優しい(といってもすごいけど)から?
とにかく、この大好きなブルッフのヴァイオリン協奏曲を、大好きなシュトイデさんの演奏で聴けるなんて生ツバものなのだ~よだれ

で、シュトイデさん、そしてソリストを支えるオケともに期待以上によかった!特に第2楽章のアダージオなどその美しさにただただ感動・・・涙 
シュトイデさんのヴァイオリンはどうしてこんなにきれいな音色なんだろう、と毎回思う。
昔の彼のCDを聴くと、ただ美しい音色という印象だが、最近はその美しさにダイナミックさが加わってさらにぐっと進化した気がする。
ご本人の性格の真面目さや素直さが音に反映されているのでは、と思うのだけど、私は現役の中では一番といっていいくらい大好きなヴァイオリニストなのです♪*


休憩をはさんで最初はR.シュトラウスの15歳(!)時の作品であるロマンス 変ホ長調。クラリネットはこのトヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーンの芸術監督も務めるウィーン・フィルの元第一首席奏者のペーター・シュミードルさん。
リング・アンサンブルでは毎回お茶目な面を見せてくれる気のいいおじさんって感じ失礼だが、今日の演奏ではさすがシュミードルさん!だった。ふくよかで温かみのある深い音色だった♪*゜
この曲も初めて聴いたがR.シュトラウスはやはり天才なのだと改めて思った。

最後はベートーヴェンの交響曲第2番。昨年は第3番「英雄」、一昨年は第7番で、毎回感動するのだけど、今回も同じで期待通り、いやそれ以上だった。
マイクが立っているとはいえ、まるでフルオケのように聴こえるし、指揮者いない方がかえっていいんじゃないの?と思うくらい息がぴったり合っている。
途中アンサンブルがずれそうになっても、すぐに立て直している。
毎回感じるのは指揮者がいない分、皆がお互いの音をさらによ~く聴き合っているんだな~ということだ。 そして互いに時々アイコンタクトを交わしては楽しそうに笑みを浮かべている笑うww
音楽は耳で聴くものだけれど、音楽にまさに没入して演奏している姿からも感動はもらえるんだよな~おんぷ*きらきらheart+kira*

アンコールはスケーターズ・ワルツ。冒頭のトムベックさんのホルンが最高によかった!
お得意のワルツまで聴けて今年も大満足だったうっとり顔・ネコ恋


同じ日に東京文化会館ではワーグナーのワルキューレが、ゲストコンマスのライナー・キュッヒルさん率いるN響で演奏されていた。
おんなじ日にウィーン・フィルのふたりのコンサートマスターが別の場所でそれぞれ演奏しているだなんて日本はなんと恵まれているのだろう・・・


ところで当日は娘の入学式桜の花びらもあり、一緒に行ったらガイダンスやなんやらで夕方近くまでかかった。
アクロス福岡まで焦って車とばして行った。ぎりぎり間に合ってよかった汗
新入生だけで約2600人もいるので入学式は親は会場に入れず、別の教室でライブ中継があった。
しかもどの教室も父兄でごったがえしていて、びっくり・ω・ 時代は変わったんだな~aya