2014.10.4 映画「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」をオットと観に行った。
映画館は KBCシネマ。初めて行ったけど席数は60席くらいだしスクリーンも小さい感じがした。でもこじんまりしてていいのかも。
映画のことを知る前に、たまたまアルゲリッチのことを書いた本「子供と魔法」を市立図書館で借りて読んでいた。
マルタアルゲリッチ 子供と魔法/オリヴィエ・ベラミー
¥3,240
Amazon.co.jp
本ではアルゲリッチと実母との関係、3人の子供のこと、病気のこと、などピアノのこと以外のプライベートなことまでたくさん興味深いことが書いてあるのだが、この基礎知識があったので映画をより楽しめたかもしれない。
別府のアルゲリッチ音楽祭でのステージに出る前に、アルゲリッチがイライラしてさんざん弱音?というか愚痴を吐くシーンは思わず笑ってしまった。
「私、熱があるのよ」「眠いし~」「こんな気分で弾かなきゃいけないなんて最低~」みたいな。 だけど、「トイトイトイ」と言われるとステージへと出ていく。
そして、いったんピアノへ向かうと素晴らしい集中力と演奏。
アルゲリッチもいまや髪は白くなり、貫禄ある体型になってはいるものの、あのとっても魅力的なピアニズムは全く変わっていないと思う。
それに映画の中で子供たちに対して時折みせる笑顔がほんとにかわいらしい。 若いときのアルゲリッチの笑顔そのままなのだ。
そして、映画の中でアルゲリッチが言った言葉、
「音楽は聴くものであって、言葉で説明できるものではないのよ」
ほんとにそうだと思った。
えらそーにあれこれウンチク語るひといるけど聴き方、感じ方は千差万別でどれが正しいとか誤りとかないんだと思う。
それから撮影しているステファニーに向かってアルゲリッチが言った言葉、
「映像の中に人生はないのよ」
これまた納得。
マルタ・アルゲリッチ・・・本当にチャーミングな女性。だいすきだなあ。(´∀`)
映画も本もおすすめです。