入院のはなし2 | 暴走列車が通過中

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歴史人物をイラスト化したりしています。
弥生時代・神武天皇紀『海鳴』は完結いたしました。

言いたい放題の日記も随時更新中。

最近は「どうぶつの森」ネタ多め。

前回の「入院のはなし」とは別物の話です。


うちの爺さん(以下ジジイ)が、ヒザに人工関節を入れる手術をする事になり、入院するために家族みんなで、病院に来ました。



まず、全身麻酔になるので、麻酔科の先生から説明を受けました。



医者「麻酔をした時に、稀にですがアレルギー反応でアナフィラキシーが出る事があります」

ジジイ「あ、アレルギーないんで、大丈夫です」

わたし「違う、そうじゃない」



そして、人工関節の寿命が20年くらいであると聞いたジジイ。

ジジイ「20年か…ワシが死ぬのが先か、人工関節の寿命が先か…どっちかな…」

わたし「え…何歳まで生きる気なんよ、90歳」

ジジイ「www」

わたし「ギネスに載る気か」

ジジイ「www」


ギネスに載ってもらっても、全く構わんけども、頑張れ90歳(笑)

※ギネス載るなら、20年以上生きないとならないけどな!



ここで、手術担当の先生に交代するのだが、

ちょっと待たされた。

その間、ジジイは歯科の方へ呼ばれて去る。

しばらくして、仕事で遅れていた家族が到着した。


家族1「さっき!入口で!人が倒れて!大騒ぎに!!」

わたし「えっ!?」

家族2「えっ!?」

わたし「死んでないよね?」

家族1「死んでない!」

わたし「なら良し!」

家族2「良くない」


家族1「ジジイどこ行った?」

わたし「歯科の方に行った。何か口内から感染症が起きたらいけないからとか何とかで、歯科も関係してるんだと」

家族1「ふーん」


人工関節入れるにあたって、感染症対策に関しては、かなり説明されたので、大事な事なのだろう。


ジジイ「戻ってきた」

家族1「やぁ」

ジジイ「ああ」


ジジイ「何か、(口内を)消毒されて終わった」

わたし「感染症対策のひとつかな?」

ジジイ「たぶん、そう」



で、手術担当の先生からの説明があり…

医者「ちょっと明日手術する足を見せてください」


と、言って、足にマジックで印を付ける。


医者「……この傷は?」※ヒザにカサブタがあった

ジジイ「あ、キレイにしといた方がいいかと思って、タワシで洗ったらこうなりました」

医者「タワシ…」

わたし「タワシ?」

家族2「タワシ?」

医者「えーと…こういう所から感染症にかかる可能性あるんで…」


医者は困惑した。




医者「あと、万が一の話ですが、輸血が必要になった場合…」

ジジイ「あ、うちの家族は全員血液型同じなので大丈夫です」

医者「ああ、実は近い親族からは輸血できないんですよ」


何か、白血球が似た型してると、輸血者の体を、輸血した白血球が攻撃してしまう事があるらしく、最近では親族からの輸血は行われていないらしい。知らんかった。

(脳内変換『はたらく細胞』)


ジジイ「輸血をするんですか…」

医者「万が一の場合のために、準備するだけです。この病院で過去5年の手術例では、輸血した例は無いですよ」


医者「手術時間は3時間くらいです」




翌日(手術日)


看護師さん「前の手術が押してて、1時間ほどズレます」


手術前に1時間待たされる事に。


家族1「何かジジイから電話あって、部屋に来てくれって」

わたし「え?確かここの病院、部屋には行けないはずだけど…」

家族1「●●号室らしい」


とりあえず向かっていたら…

看護師さん「どうしました?」


看護師さん「お部屋には入れないんですよ、ご本人に伝えておきますね!」



1時間後。

悲壮感に溢れた表情のジジイが、点滴をガラガラ持って登場。


わたし(手術が不安なんだろうな…)


それを見送る。



家族1「ちょっくら、出てくるわ、あとよろしく」

わたし「なんだってー!?

看護師さん「手術中は、院内に誰か1人でもいいから、いてくださいね」

わたし「あ、はい…」



そして3時間が過ぎた。


ガラガラと手術室から出てきたジジイ。

わたし「寝てます?」

看護師さん「起きてますよ、小原さーん」

ジジイ「……はい」※目を開けずに返事

わたし「あ、起きてる」

看護師さん「ご家族の方ですよー見えますか?」

ジジイ「はい」※目を開けずに返事

わたし「心の目か何かで見てるのか?w」

ジジイ「見えてる」※片目だけ、ちょっと開ける


そして部屋に戻って行った。

ちょうどこの時間、晩御飯が各部屋に配られていたのだが…


わたし「ダメだな、晩御飯、食べられないと思う、あれ」

家族1「そうだな、今日1日食べられなかったな」



それから……



わたし「主治医が来ない……」

家族1「また待つのー?」


手術担当の先生からの説明を待つ我々。


30分後にやってきた先生。



医者「こういう手術をしました」

家族1「これで(膝が)痛くなくなるんですか?」

医者「そうですね」

家族1「1ヶ月くらいリハビリに、かかるんですか?」

医者「まぁ…人によるんですが、元気そうなんで、3週間から4週間ってとこですかね」

わたし(やっぱり、アレでも元気なんだ…)



そして帰るのだけど、うす暗くなっている病院。


わたし「受付閉まってる、駐車料金が…」

家族1「どうするんだろう」

わたし「確か…警備員さんのいる所から出られるって、以前ジジイが言ってたな」

家族1「じゃあ、そこを探して…」

わたし「っていうか、わたし6時間も病院にいたのかよ、最悪だー」

家族1「オレ、途中で抜けたもんな〜」

わたし「ここ見てよ、5時間まで無料って書いてあるんだよ、料金取られるわ」


しかし。

わたし「あれ?取られなかった。何でだろ?」



その後…

わたし「疲れた…もう晩御飯作る気なんて全く無いわ、ほっともっとで弁当買おう」


店員「お時間いただいてもよろしいですかー?」

わたし「あ、はい」


わたし(当たり前なんだけど、また待つのか…いや、数分だから、病院の待ち時間とは比べ物にならんほど早いんだけどw)



日中のほとんどを『待つ』で終わったせいか、

何かもう信号待ちすらしたくなかった(笑)

※信号無視とかしてませんよw




当の本人(ジジイ)は、全身麻酔から醒めたばかりでグッタリしてたので、

たぶん、あっちはあっちで、そのまま寝落ちしたんじゃなかろうか。

(で、夜中に覚醒するパターン)



ちなみにだが、この後

過酷なリハビリが待ってるんだぜ……(ーー;)


人工関節入れた人が全員言ってるからな。

『手術よりリハビリの方がキツい』って。



家族1「長生きって…金かかるよね……」

わたし「ああ、それ、分かる……」

家族1「健康って…マジ大事だよね……」

わたし「ほんとそれ」



そんな私は、

わたし「今、四十肩で、凄い痛い」



着実に老化を感じているぞ。

しかも「だいたいこの歳なったら、こんな感じっスよ」ってのが、平均的に来てるw