
神武 「では、話の続きを」
雪加 「はい、えー… 忍坂へ進むにはやはり天香具山を制す必要があると思います」

雪加 「ここの土を取り、それで神器を作れば…従順者は増えますし、長脛彦や抵抗する軍に動揺はあるでしょう」
タワケ 「なるほど…まぁ天香具山は避けては通れまい」
雪加 「問題は、その天香具山が敵陣の真っただ中にあるということです。
よって、地元民に化けて行く必要があります。
ですから、顔を知られている方は行くことはできません」

雪加 「神武様、タワケ様は当然として、ヤマトに出入りした事のある方…
佐紀姫や吉備津彦、そして…私も、です」
タワケ 「じゃあもう行けるのは一人でしょ」

雪加 「…物部隼人か…確かにあなたはヤマトに居た事はない」
タワケ 「…物部隼人…?ああ、君が… …ふーん…」



