ホホデミ 「あの方の言うとおりだね。比多にニニギはいない」
五瀬 「ってことは…佐紀姫が生きてる話も本当なのかもしれんな」
ホホデミ 「だったらあの手紙も本物じゃない?」
五瀬 「んー」
五瀬 「いずれにしてもさ~…島原から出ないと…」
ホホデミ 「おっ」
五瀬 「ニニギのいない内に比多を抜けないとさ」
ホホデミ 「でも、比多軍は数が多すぎるから、迂回した方がいいんじゃないかな」
五瀬 「迂回してたら佐紀姫助けられないだろ」
ホホデミ 「えっ!助けるの!?」
五瀬 「当たり前だろ、母上の妹君だぞ」
五瀬 「それに。彼女が山門に来たのも、オレが娶るためだったんだからな」
ホホデミ 「1回…見ただけでしょ…」
五瀬 「うん」
ホホデミ 「8年も経ってて分かるかな…?」
五瀬 「うーん…」
五瀬 「でもやっぱりさぁ…ほら、母上亡くなったの知らないだろうし…同族だし…助けないと…」
ホホデミ 「兄上…」
ホホデミ 「糸切れた」
五瀬 「お前それ何回目だ!!釣り向いてないんだからモリ使えよ!!」
ホホデミ 「ああ、兄上の頭まいてるやつでいいや」
五瀬 「これはダメ!!」