岩長姫 「実はね、狗那にいる…ある御仁が間に立ってくれたんだよ。だから大丈夫」
佐紀 「あっ! 隼人にもこの話しておかなきゃ」
岩長姫 「隼人は何やってんだい?」
雨夜 「彼は律儀ですからね。外で見張りしてますよ」
岩長姫 「ふーん」
佐紀 「隼人ー」
雨夜 「で… 交渉の話、本当ですか?」
岩長姫 「ああ、その御仁がいなけりゃ、交渉にもならなかっただろうがね」
雨夜 「その御仁とは…?」
岩長姫 「金管伽耶の、あのお方だよ」
雨夜 「…!!」
岩長姫 「さて、出立の準備をしようかね」
雨夜 「そうですね…この家も壊しておかないとなりませんね」
雨夜 「大和に見つかると厄介ですから」