宗祇 「ごぶさたしてます、高市皇子。ご挨拶に伺いました」
高市 「ああ、宗祇」
宗祇 「河内の方へ動くことになりまして」
高市 「あちらでも多く舟が失われたと聞いている。整備の方、頼んだよ」
宗祇 「はい」
高市 「舟を失わずに済んだ者は、既に仕事を行っているようだが、それも盗みや賊にやられているそうなんだ」
高市 「河内は流通の要だ。すぐにでも治安を整え、復興させたい。被害額や復興に必要な物があれば、すぐに申してくれ」
高市 「…河内に動かすと言ったのは父上なのか?」
大津 「いや、オレだよ」
高市 「宗祇を…飛鳥から引き離すのか?」
高市 「あいつは…蘇我だぞ」