『流星のソード 名探偵・浅見光彦vs.天才・天地龍之介』
柄刀 一、祥伝社文庫、2021年
「胸におさめ切れない、犯人が訴えたいなにか、そういった仄暗い想念が立ちのぼってくるようではありませんか」
北海道・小樽に鎮座する龍宮神社で公開されている、隕石から採取した金属で作られた刀・流星刀の見学に来た天地 龍之介や光章たち。しかし、そこで毒殺事件に遭遇してしまう。さらには、この流星刀の取材で訪れていた浅見 光彦と再会することとなる。
その日のうちに、もう一つの他殺体も発見され、事件は連続殺人であることが判明。そして、それぞれの現場に残されていた奇妙な遺留品は、石川 啄木を指し示していた。
流星刀の刀匠の秘密、歴史の中に残された真実とは。裏で事件を支配する犯人を炙り出すべく、二人の名探偵が推理を展開する。
あとは、最後の方の浅見 光彦の独白において、医大での女性受験者への合格者数を減らす操作や、国際的なジェンダーギャップ指数とかも触れられていて、社会派(?)な感じですねぇ。
ところで、政治の世界で女性が少ないと言うのはけっこうですけど、なんでマスコミをスルーするのかなぁとは思っちゃいますね笑
あとはジェンダーギャップ指数が100位以下だーとか騒いでいる方もいますけど、同じ国際指標である開発指数や不平等指数に触れないのはなんでなんだろう?なんか、ミステリーとはいえこういうところに触れると、疑問ばっか出てきちゃってダメですね。