『一般敬語と皇室敬語がわかる本』
中澤 信弘、錦正社、2016年
敬語とはなにか、という問いから始まります。
我が国ほど「敬語」が発達した国はないと中澤氏は書いていて、言霊信仰や実名敬避、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の解説があります。「尊敬語」は直接の相手や話題の人物に対して敬意を表す語、「謙譲語」は話題の中の動作をする人に敬意を表する語、「丁寧語」は聞き手に敬意を表する語ということですね。
本の後半は皇室敬語について。
確かにマスコミは皇族方への敬語がめちゃくちゃですもんね。皇室典範23条違反なんて日常茶飯事で、「皇后さま」とか「秋篠宮さま」とか、意地でも陛下や殿下は使いません。一般人がプライベートで話すなら私もとやかく言うつもりはありませんが、マスコミという「社会の公器」が公の場で使うには相応しくないでしょう。新聞なんて軽減税率が適用されているんだから、しっかりしてほしいものです。
まあ、国からしてこれですからねぇ、「普通のことばの範囲内で最上級の敬語」とか。
「玉体」「玉音」などは百歩譲ったとして、敬称については皇室典範を遵守しろよって感じですね笑