『殺し屋、続けてます。』
石持 浅海、文春文庫、2021年
経営コンサルタントを営む傍ら、副業で殺し屋をしている富澤。慎重かつ丁寧な仕事ぶりで顧客からの信頼も確かだった。しかし、そんな彼のターゲットには不可解な行動を行なう者もおり、富澤はそのことが気になってしまう。
平日のうち3日、3時間も屋外で待ち続ける女。殺害場所、殺害方法など様々なオプションを要求する依頼人。故人を次々とターゲットに指定してくる真意。
そして、富澤の商売敵ともなる別の殺し屋とのニアミスもあり。
殺し屋がターゲットが残した日常の謎を解き明かす、シリーズ第2弾。
今回も殺すターゲットが見せる日常の謎を解くのと、さらには富澤の同業者も登場。そちらも似たような料金設定で、なかなか手堅い商売をやっている様子。
この同業者や富澤の恋人、仲介人などの目線から物語は語られていきます。
殺しのターゲットとして観察していなければ気付かないであろう日常の謎や、依頼人の謎の要求などを解き明かしたり、さらには2人の殺し屋がニアミスしたりなど、今後は対決や共闘などもあるのかしらといったところですね。