『奇跡島の不思議』
二階堂 黎人、角川文庫、2001年
…初めに闇があった。
美大の芸術研究サークル《ミューズ》の8人は、かつて名家の娘が享楽を貪った果てに不可解な死を遂げたことで封印された孤島《奇跡島》において、そこにある洋館に今も眠る膨大な数の美術品を鑑定するために島へと渡った。
しかし彼らを待ち受けていたのは不気味な装飾を施された連続殺人であった。
島からの脱出手段を絶たれる中、その凶行は続く。死者の尊厳を踏みにじる装飾は、誰が何のために行なっているのか。メンバーたちは自らで犯人探しを始めるが。
連絡手段、脱出手段の手段がない孤島で起こる連続殺人。コテコテのクローズドサークルです。さらには童謡?見立て?といった装飾もあり、過去の因縁もあり、古典的なガジェットもふんだんに盛り込まれていて、ミステリーとして楽しめるかなと。
まあ、最初の方は登場人物たちの口調とかにうんざりはしましたけど。
あとはタイトルで察してください。