「もしかしたら有り得たかもしれない、もう一つの人生、そのことを考えなかった日は一日もありませんでした──」
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「一九七〇年、大阪万博を舞台に叶わなかった恋とその後のニ〇数年。恋の痛みと人生の重みを描く、究極のラブストーリー。◎解説=尾崎将也」
『★★☆』
※これから本の紹介をする時は冒頭に好み度を★★★で書きたいと思います!
完全主観なのでご参考程度に…
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衝撃だった。
解説で尾崎さんが書かれているようにこの小説をあえてジャンル分けするなら、ラブストーリーになるのだろうがそんな、一つのジャンルでは到底片付けられない物語でした。
冒頭、「僕」と言う語り手がいきなり登場するので、読み始めた時点ではどんな人物なのか分からない「僕」の登場に「??」となるのですが、最後に衝撃的な答え合わせがあります…
この物語の9割は主人公の四条直美と言う女性が自身の「過去を語ったテープ」と言う形の回想描写が占めています。
語られる壮絶な直美の人生、残り1割の答え合わせのような物語にも圧倒され、読み進めていく内にどんどんこの本の虜になって行きました。
冒頭に書いたキャッチコピー、
「もしかしたら有り得たかもしれない、もう一つの人生、そのことを考えなかった日は一日もありませんでした──」
僕自身、「あの時あの選択をしていたらどうなってたんだろう?」と考えるが好きなのでこのキャッチコピーにはすごく惹かれました。
僕の通っている音高のピアノ科には、グレード制と言う制度があり、年に2回行われる実技試験の結果でA〜Lまでのレベルに分類され、そのグレードによって実技試験のグレード課題で選択する曲の難易度が変わってくるのです。
また、3年前期時点でJ以上のグレードに所属している成績優秀者は、音大に行くために受ける内部推薦の試験が免除されます。
この制度がまあ精神的にキツくて…
僕は中学も附属の音中に通っていたので、入学時点で、Hグレードと同級生の中では上の方のグレードだったんです。
「あと2つで免除…!行ける!」
と思っていたのですが、そう甘くありませんでした…
高校へ入学してからの実技試験はどれも惨憺たる結果で、中学の卒業試験で上がった以降、今に至るまで1つもグレード上がる事が出来ず、気づけばもう2年前期実技試験も終了。
残された2回の実技試験、2回連続で上がる事が出来なければ成績優秀者の部類に入る事は出来ません。
前々回、1年後期の実技試験でチャイコフスキーの四季 6月「舟唄」を弾いた時のこと。
今でも鮮明に悔しさを覚えています。
試験間際になってもラストの同じ音形が繰り返される箇所の回数が正確に覚えられていなかったのにも関わらず、きちんと確認しないままあっという間に試験当日に。
しかし、まさかの絶好調。グレード試験の前に共通試験があった事もあり、少しだけ緊張も和らいでいたように思います。いつも上手く弾けない中間部の難しい部分も1度、ラストのアルペジオで躓いたものの、なんとか弾き切りました。
終わった感触としては4割くらいの気持ちで「上がれたか?…」と思っていました。
でも結果は、据え置き。
僕が悔しがっているのが分かったのか普段は結果について喋らない先生が春休み明けのレッスンで
「ほんとあと数点で上がれた点数だったよ。最後がちょっと惜しかったって聞かれてた先生が仰ってた。」
あの時、もう一踏ん張りしていればその数点を越えられたかもしれない。
「なんで、試験前もっと練習しなかったんだ」と言う悔しさと過去の自分への怒りで目の前が真っ暗になりました。
でもこんな風に後悔を感じた時、いつも思う事があります。
①気づけてよかった
僕は失敗に気づくのは早ければ早いほど良いと思っています。失敗しないに越した事はないけれど、若く未熟な内に失敗の痛さを感じ、同じ失敗を繰り返さないようにしようと思うようにしています。
そして、
②選択しなかった方が美しく見える
これは僕が後悔した時に一番思う事です。
①の、失敗からくる後悔には結びつかない事もある言葉ですが、過去の選択からくる後悔をした時には毎回これを思います。
やはり、選択しなかった未知の世界の方が想像でキラキラした世界に変換してしまうのが人間。
でも逆も然り。あちらを選択していたら最悪な世界になっていたのかもしれないのだから、そんな答えの分からない妄想を浮かべても意味をなさない。
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身の上話が過ぎましたね笑
生きている以上、止まってくれず、後戻りすることは出来ない、人生と言う名の物語は常に進み続けます。
その中で私たちは学校や人間関係など、大小様々な選択肢を迫れ取捨選択をします。
その中で時には後悔することもあったり。
でもそれもひっくるめ人生だと改めて感じさせられるそんな物語でした。
実は、この本を読もうと思ったきっかけがございまして…
なんと、9月頭に1泊2日の弾丸大阪旅行へ行って来たのです!
勿論、現在行われているEXPO2025 大阪・関西万博へも行きましたし、この本の舞台にもなっている、1970年に開催された日本万国博覧会の跡地である、万博記念公園にも行って来ました!
大阪万博
ベルギー館🇧🇪
一番最初に行ったのは、入ってすぐのところにあるベルギーパビリオン!
入ると、緑の壁と天から降ってくる筒状の雨が…!
自然と生命について学べました。
ポーランド館🇵🇱
大好きなショパンの故郷であるポーランド!
外観はショパン感満載でしたが、中身はそんなにショパンにフォーカスしていませんでした…
展示の最後のところに売店のようなところがあり、そこでショパンモデルの香水を発見💡
万博唯一のお土産でした笑
他にもショパンの自筆譜など、売店はショパンづくしのお土産が揃えられていました!
オーストラリア館🇦🇺
こちらも音楽に深く関わりを持つ国、オーストラリア🐨ポーランド🇵🇱と並び、絶対に行きたかったパビリオンです!
終日凄い人気で一日中入場規制されていたのですが、運良く閉園前最後の待機列に並べなんとか入れました!
入ると、蓋に和風な絵が描かれたベーゼンドルファーが…!
自動演奏を目の前で聞けました!
しかしながら、閉園前最後の入場だったのでお目当てのモーツァルト愛用のヴァイオリンがある上の階へは行けませんでした…
僕が行ってきたのは9月3日のど平日だったのですが、それでも激混みでした…!
それでも9月中だったらトップレベルの空き具合だっそうです🈳
閉園が間も無くなのでとても混んでると思いますがご興味がある方は是非!とても良い経験になりました!
万博記念公園
ご紹介した「水曜の朝、午前三時」の舞台にもなった日本万国博覧会の跡地である、万博記念公園。
太陽の塔↓
静かで綺麗な公園でした。
この静かな場所に1970年は日本中の人々が熱狂して集まったと思うとなんだか寂しいような不思議な気持ちになりました。
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今回はすごく長いブログになっちゃいましたね。
「水曜の朝、午前三時」、おすすめです。是非読んでみてください。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます😊フォロー、いいね、コメントもよろしくお願いします。
↓新大阪駅で食べた絶品だったたこ焼き😋









