先日はクラコンこと、日本クラッシック音楽コンクールの予選を受けてきました。



僕自身、ピアノを始めた時期が遅かった事もあり、この年にして人生で初めてのコンクールと言う舞台。

YouTubeでショパコンや浜コンなどの動画や生配信は毎日のように観ていましたが、いざ自分がコンテスタントして審査される側になると、どのような雰囲気なのか、どのような緊張感なのか、当日を迎えるまで中々実感が湧きませんでした。


当日は向かっている電車の中からとてつもない緊張。映画が公開される前にもう一度読み直したいと思い「汝、星の如く」を道中読んでいたのですが、殆ど内容は入って来ませんでした笑い泣き



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ピアニストがコンサートホールで本番を共にするピアノは、その殆どがスタンウェイのピアノです。

僕の家に置いてある2台の楽器はどちらもタッチが重めのピアノのため、本番で弾くタッチの軽いスタンウェイのピアノには緊張も相まって手が震えたり、タッチが浮いてしまったりと苦手意識があります。

その為、いつも本番前はスタンウェイのセミコンであるB型のピアノが入ったレンタルスタジオを借りて、少しでも苦手意識を無くせるようにしています。

コンクール当日も会場入りする前にいつもお世話になっている池袋のレンタルスタジオへ。

指慣らしをした事で心なしか緊張が少し和らいで会場へ向かえたように思います。






この日の会場はすみだトリフォニー。

聴衆として訪れた事はありましたが、演奏者として舞台に立つのは勿論初めて。

僕が予選を受けた日は9月1日だったのですが、平日+多くの学校が新学期初日と言う事もあり、僕の前に演奏する高校女子の部で3人、高校男子の部に至っては僕1人と言う人数の少なさでした。

受付をした際は休憩時間で中断されていた審査ですが、ロビーの長椅子に腰掛けているとあっという間に審査再開のアナウンスが流れ、忙しなく舞台袖へ。



舞台袖へ行き、自分の出番を待っていると聞こえてきたのは同年代の子達の格が違うレベルの演奏。

そんな演奏を聴いているうちに、どんどん自信がなくなってしまい、緊張は高まる一方…

そしてとうとう前の子の演奏が終わり、僕の出番に。

出場番号のアナウンスがホールに響きわたり、ステージへ出て行くと、なんと言う事でしょう。

スタンウェイだと思っていたピアノがなんとYAMAHAだったのです。

想定外の出来事に心臓の鼓動は更にバクバク。

そんな中、最初に弾き始めたバッハの平均律は案の定ボロボロでフーガに至っては暗譜が飛び、最初から弾き直してしまいました。

ショパンのエチュード Op.10-5「黒鍵」はなんとか最後まで弾き切ったものの、すごく後味の悪い本番に…

落ち込んだ気持ちのまま、ホール近くのショッピングモールに入り、目に入ってきたマックでハンバーガーを齧りながら撃沈しました。






1時間後、「通過は厳しいだろうな」と思い向かった結果発表でしたが、結果はまさかの通過。

嬉しい気持ち反面、自分の納得いかない演奏で通ってしまったと言う、後ろめたさや恥ずかしさで複雑な気持ちになりましたが、これは審査員の皆様から頂いた最後のチャンスだと思い直し、今自分が出来る最大限の準備をして10月30日に行われる本選に臨もう、と気持ちを入れ替えました。


沢山の準備、とてつもない緊張感の中でのたった一度きりの本番。

改めてコンクールに出場されている全てのコンテスタントの皆さんに尊敬と敬意を抱いた、初めてコンクールでした。