2年くらい前にスクエニの元社長、和田氏が立ち上げた「Sinra Technologies」が解散するようだ。
Inside「シンラ・テクノロジーが解散、スクエニHDは約20億円の特損を計上」
クラウドを利用してゲーム配信を行う、というプラットフォームの立ち上げを目指したが資金調達できなかったようだ。
ゲームのクラウド配信と言うと既存技術だが、和田氏はその先の配信形態を見据えていたような事を言っていた。
具体的には「ゲームのストリーミング配信」。
これはゲーム本体をクラウドサーバからダウンロードしてローカルに保存してからプレイする方式ではなく、サーバ上で処理した内容をクライアントにストリーミング配信する方式。
簡単に言うと、ゲーム本体がサーバ上にあり、こちらからコントローラーの動きをサーバに送信し、サーバ上でキャラが動き、その動きを動画配信によりこちらで見る、みたいな感じ。
こうすれば、ユーザ間でゲーム機の差というものがなくなるために各プラットフォームやバージョン違いによる開発の手間をなくすことが出来る。
また、FF14などで問題になっているプレイヤー情報のサーバ保存に関するやりとりもなくなり、倉庫や衣装などの制約がなくなるかもしれない。
また、サーバは並列分散処理が可能なため、複数の高スペックなCPUやGPUを1台のスーパーコンピュータとして扱えるらしい。
それにより、超巨大オープンワールドが実現可能になり、以前発表された技術デモでは
「32キロメートル四方という広大な空間の中に」
「100万本もの樹木を有する森が広がっており」
「その上空をプレイヤー以外に、1万6000体ものドラゴンが各自の意志を持って自由に飛び回っている」
というような 事も可能になるらしい。
自分も正しく理解できているか微妙な所ではあるが、多分こんな感じ。
この発表を見るたびにワクワクしたものだが、ここへ来ての解散発表、残念でならない。
これだけの先駆け的な試みに対して資金調達が難しいのは理解できるが、正直スクエニからももう少し協力というか援助のようなものはできなかったのだろうか。
素人考えだが、今話題のVR技術は実現にはかなり高スペックなGPUが必要になるが、この技術を使えば解決できそうな気がするし、様々な可能性を秘めていたように思える。
そう考えると、スクエニだけでなくゲーム業界全体で盛り上げても良い気もするんだけどね。
でもそうするにはちょっと「スクエニの和田元社長」というネームが強すぎたのかもしれない。
クラウドが神羅を倒した、という話でした。