エンドケイプ公式BLOG -82ページ目

編み込みバナナ

本当に不思議な現象なんだけどね

六本木の国立新美術館の近くに狭く閑散とした道路があるんです。

ゴーカートが走ってきそうな道幅を想像してみてください。

車の往来も少なく、六本木なのに郊外のようなのんびりとした道なのです。

そんな道路にもいちおう横断歩道と信号機があって、人々はきちんとその「赤」を守っている訳です。

僕も当然ながら足をとめます。

 

そこにスーツケースをガラガラ引きずりながら海外からの旅行者2名がやって来て、迷いなくそこを渡ろうとしました。

しかし、ひょいと右足を出したところで気付くのです。

背後と渡る先に微動だにしない日本人たちの姿があることに。そこで初めて信号の存在を知り、この国の規律を目の当たりにするのです。

彼らは互いに顔を見合わせ困惑し出していた右足をそっと戻し、我々と同じように信号の色が変わるのを待ちました。

最後までとても居心地悪そうにしていました。

 

そんな姿を見て知り合いの中国人が以前話してくれた事を思い出しました。

 

「私は自国だとルール守らないけど、日本に来るとなぜかルールに従ってしまうんだ、本当に不思議な現象なんだけどね」

 

 

プレバト!!でした。

プレバト!!観ていただきありがとうございました。

幼稚園から介護施設までバナナアートのワークショップ行きますので是非呼んでください。

詳細・雰囲気はこちらから

 

 

バナナアート | エンドケイプ公式BLOG (ameblo.jp)

役所に必要な加圧減圧

役所という空間ほど人生を詰め込んでいる場所はない。

生まれてから死ぬまでのあらゆる手続きを処理しているのだから当然と言えば当然。

だからそこに来る人々も同じく喜怒哀楽あらゆる感情を持ち合わせている。

嬉しい人悲しい人、余裕ある人ない人、税金払いたくない人、たらい回しにされている人、やたらめったら怒鳴り散らかしている人。

職員も緊張感が張り詰めていたり、疲れ果て昼休みノートPCに突っ伏して寝ていたり。

混ざり合うと、独特な殺伐感が漂い出す。例えそこに幾らかの祝福すべき幸せな要素(婚姻届とか)があったとしても、様々な色が混ざり合うと最終的には黒へと変わるようにダークエネルギーに呑み込まれてしまうのが役所である。だから、周囲を観察するとどことなくシスの暗黒卿のようなオーラを醸し出す職員や来庁者がいる。

僕のように印鑑証明を一部取りに来た程度では、この混沌とした小宇宙の端くれにもならない。

 

さて、

 

たまに行くそんな小宇宙の出入り口横に喫茶店がある。

喫茶店といってもジャズ好きオーナーが趣味で始めたような伊万里焼のコーヒーカップがずらりと並ぶ店ではなく、ファンシーなぬいぐるみや絵本が置いてあって、壁には手書きで「おすすめはカレー」ってどーんと貼られているような喫茶店だ。

就労継続支援施設が運営しており、うまく社会に馴染めない方々がメインで働いているのだが、なんというかここだけ役所と漂う空気感がまるで違う。

とてもピースフルな空間で、まるで役所の手続きに疲れた来庁者を包み込むように美味しいコーヒーを出してくれる。

スタッフの方もみな丁寧で感じが良い。

潜水時の加圧減圧室みたいに気持ちの圧力調整をしてくれるのだ。居心地も良くついコーヒーをお代わりして長居してしまう。子供が走り回っていても笑顔で見守れる優しい空間だ。

きっと多く人がやっかいな手続き後に、この喫茶店を挟む事で救われているんじゃないかなぁってコーヒーを飲みながら思う。

 

先日アップしたショート・ショート「与えられた仕事」も

役所を舞台にしているので是非どうぞ。

与えられた仕事(ショート・ショート)|エンドケイプ (note.com)

 

冬の猫