どうでもよくなる | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

なんか頼りないふんわりした音でiPhone鳴る。

電話だ。

 

「kenさんまだ起きてます?」

 

(起きてるから出てるんだろがー)はい。

 

「8時には寝ちゃう。て言ってたから」

 

(んなわきゃねーべさ無職だし)

 

 

いつもの制作の社長がこんな時間(22時過ぎ)に電話して来るってことは・・

先週大量に納めた『上手く行かなかった撮影』のデータ。

普段なら翌日には届く「データ確認しました」のメールなし。添付した明細の経費もその日のうちに振り込まれたけど「振り込みました」のメールもなし。

これはなんかあったな。データ見て頭抱えた?

一旦クライアントに納めてからの、

 

クレームかぁ。

 

仕方ないよ失敗したのは俺だから。

けーど、なんであんな撮り方したかね?自分でもわかんないやパニクったかね?まさかね。駆け出しの小僧じゃあるまいしどんだけカメラマンやってんだよ?

 

 

「kenさんまだ勤めてない?」

 

へ?

いやだって・・先週びっしり撮影入れてもらったんで何もアクションしてないです(これはちっと嘘。やるこたやってる)

 

「来週撮影やってもらえる?」

 

(え。いーの?)あ、はい。

 

「また連チャンになるけど」

 

あーはい。

ありがとございます。

(え。だからクレームの話は?いーの?)

 

 

電話切って思う。

気を遣ってそっちで収めてくれたのかな?いや俺そんな貴重な人材か?言うべきことは言った方がいいと思うんだよ嫌だけど、じゃないと上手くならないよ。

ま、確かに俺は「自分の写真に厳し過ぎる」とあちこちで言われた。けどさ、プロってそういうもんじゃないの?『誰でも出来る(と思う)ようなことで人よりお金取ってる』わけだからさ。

むー

 

 

iPhoneまた「ほにゃらら〜♪」鳴る(ちょっとぶっ飛ばしたい)

制作の社長の番号だ。

やっぱな。

そだろな。

 

 

「あーkenさん何度もごめん」

 

(いえこちらこそ多大なご迷惑とお手数をお掛けしまして・・)

 

「で、さ。」

 

はい(だからごめん)

 

「スケジュール見てたんだけど」

 

 

「再来週も入れてもらえる?」

 

は?

 

「今んとこ2本」

 

あー、はい。

大丈夫です(多分)

 

「じゃそういうことでお願いします〜」

 

 

わぁ。

話し通りだと今月も食える。

え。俺勤める必要ある?

こやってダラダラ写真撮ってりゃ良くない?

良くねーよ。

こんなことはいつまでも続かない。今がたまたまラッキーなだけ。

自分を戒めようね足元見ようねバカなんだから。

 

ずーっと欲しかったレスポール、売りに出てんだよなぁ。

128万円だって。

ありだよなー

 

ねえよ

全然ねーよ、ばぁーか。

つか、この膝どーすんの?

 

 

 

↓これどこだっけなぁ。美味しそうだよな。でも覚えてないってことはリピートしてないから大したことなかったんだろなー