「夜書いたラブレターは朝読めない」
ずっと前、何かの本で読んだ。
「夜想うことを朝読むと正直過ぎて恥ずかしい」みたいな意味だった。
恐らく、
近いうちにまたひとりに戻る。
「元々お前ひとりじゃん」て?
いや、その意味じゃなくて。
ストラトを手放した時、
「あれ?」と思った。
カメラやレンズをいくら売ろうと俺はもうカメラマンではないし、戻る気もない。とは言っても最低限の仕事をする機材はあるけれど。
でもね、
「え。じゃ、次はフライングV売るの?」
「その次は56GT?」
「・・・それ、」
「なんか違わない?」
ギターは誰も居なくなって何も無くなった後の、俺のアイデンティティだよね?
手放したものは仕方ない(←これ、ダブルミーニングね)
けどさ、
この先さ・・
日付が変わって(変わってるのに)キッチンで自分の夕飯を作ってる娘に、
(腹を立ててるわけじゃないし勿論全然怒ってない。だってこれ俺の甲斐性の問題でもあるし)
淡々と事実を伝える。
恐らく近々、娘は居なくなるだろう。
恐らく俺は、後悔するだろう。
でもさ、
少しほっとしてるのも事実。
残りの人生は、
適当に働いて、
毎日ギターを弾いて、
どこまで行けるか見てみたい。
ずっとそう言ってるじゃない?
今朝、
言わなくていいことだったかな。
頑張ればまだ何とかなるよな。
ある意味、親の務めだよな。
情け無いな。
色々思う。
でもさ、
口から出た言葉は二度と戻らない。
だからこそ、
考えて考えて口にしたんだ。
つくづく俺は人と暮らせないんだなぁ。
独りで死ぬんだろうな。
猛烈な自己嫌悪と居心地の悪さ。