D8b. | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

「kenさん・・」

「部屋に誰か居るんです」

 

あ?

 

「人の気配するんです」

 

は?

 

「夜中目が覚めたら布団の周りを歩いてて」

 

(蚊帳吊ったの?)

 

「バッテリー充電器の灯りでぼんやり明るいんですけど」

「誰も居なくて」

 

ふむ。

 

「目をつぶるとまた」

「歩く気配がして」

「頭のすぐ上を」

 

ほー

 

「怖くて」

「幽霊」

「出たんですかね?」

 

君が誰かを引っ張り込んだんじゃなければ(それもっと怖いけど)そうかもね。

疲れてんじゃないの?

 

「疲れてますけどこんなこと初めてで」

 

そかー

じゃ、

なんか連れて来ちゃったんだな。

波長が合っちゃったんだな。

 

 

同行者の部屋に幽霊が出た(んだと)

でもなんで?誰?

遭難した人の霊?

こんなとこに?

わざわざ?

つっかさー

 

先週俺が泊まった部屋だそこ。

 

俺のいびきは魔除けか?

悪霊退散ファブリーズか?