気遣い無用 | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

 

こってり濃い味の『背脂ちゃっちゃ系』ラーメン

こってり過ぎてご飯無料。

カウンターでひと席空けて座る娘に、

 

チャーシュー1枚あげる。

 

「ありがと。」

 

ご飯茶碗を俺の方へ「ずり。」

 

ご飯に乗っけちゃっていいの?

 

もぐもぐしながら頷く娘。

 

 

その、

ここの、

美味しいほろっほろのチャーシューの上にレンゲからラーメンスープをひとかけ、その上にラー油を回す。レンゲでチャーシューを崩してご飯と混ぜる。

 

(こいつ・・只者じゃねえ)

(やりおる。)

 

なんて頼もしい食べ方をするんだ娘。

下品と言えばめちゃくちゃ下品だが、

相当家系行ってるな。

 

俺はこういう食べ方をする女の人が嫌いではない。ナチュラルにやられると普段の生活と言うか逞しさが感じられて微笑ましく思う。

 

「美味しかったー」

「ここまた来よう」

 

うん。

潰れないうちにね。

(この手の『環七系』は人気ないんだよね。ここも長くは持たないと思うんだ)

 

 

 

「値段見たいから」と帰りにニトリ(そんな気を遣うんじゃねえ)

あー俺、TOCOT納車の日ここ来た。

確か晴れてちょっと暑かった。

今日もあっつい。

 

冷感ベッドバッドとシーツ、衣装ケース3つとクッション(寺で坊さんが座るような月餅みたいな)

13.000円ちょっと。

 

「あたしが来たから余計なお金使わせちゃってごめんなさい。」

 

いやぜんぜん〜

 

 

娘にそんなことを言わせちゃいけない。

そういう気を遣わせちゃだめだ。

子供が親に迷惑掛けるのは当たり前。

親のキャバが持つ限り掛ければいい。

それは子供の役目。

が、

親は子供に迷惑掛けちゃいけない。

子育てに対価なんかない。

親が歳を取ることで子供の人生が変わるなんて、そりゃ人として間違ってる。今は昭和じゃねえ。

身長181体重80のガタイが痴呆や寝たきりになったらとても無理だ。

妖精にでも幽霊にでもいい「後、よろしく♫」言ったらダッシュで逃げ出せ、決して後ろを振り返るな。

自分のことだけを考えて、思うままに生きなさい。

悪い見本がここに居るけど〜

 

 

 

スタジオに勤めてた時のチーフが、吉祥寺の井の頭線のガード下でホームレスになってた。

俺はまだあそこまで墜ちてない。