とーちゃんは、
深刻な顔しちゃいかんのだ。
昔からのいつも通りの、
お馬鹿なkenちゃんじゃないと。
門扉を開けると足元に黒揚羽。
あら。
車とぶつかっちゃったのか。
羽化したばっかりだろに。
指につかまらせて庭のなんかわからない枝にそっと置く。
さってっと、
辞めてしまったらどうやって生計立てるかだな。
娘は当分居そうだし、それはちっとも嫌じゃない。むしろ感謝することだ。
だけれども、
ひとりで暮らすよりお金がかかるのは仕方ない。
さてどうする?
すぐに動いてすぐに仕事が見つかるとも思えない。
カメラマンに戻る?
それだけの需要あるかな?
ないだろなぁ・・
先週、定時でほったらかして帰った書類。
今週はこれからだな。
6時40分自席、バラバラになった数十枚の書類を精査して、
どれが直さなければならないやつで、
どれがこのまま使えるのか?
作り直しはどこまでで、修正権限を持ってる人にどの形で渡せばいいのか?
どれもおなじにみえるんだよー
出来たー
終わったー
これで『多分』先方に渡せるよ電話しよー
が10時過ぎ。
やれやれだよ。
でもな、
こんなことちゃっちゃと出来るようにはなりたくない。そんなスタンスで働いてない。
今日の仕事エネルギー全部使いました。
帰りたい。
眠い。
年休たっぷりあるから、午後休取って帰っちゃおうかな。と思うけど、
昼休み終わったら、ちょっと働きゃ定時なんだよね。
もったいないよね。
取るなら午後休じゃなくてガッツリ日休。
取れるならばだけど。
定時5分前に仕事渡すな。
わざと?
おめ、ほんと辞めっかんな。
筋トレ、ギターが目的の毎日でなくなりつつある。
娘に居心地良く過ごしてもらおう。
凹んでるなら落ちているなら(俺は何も聞かない)リカバリ出来る環境にしよう。
それが最優先。
帰るとアゲハは地面に落ちて羽根が風に揺れていた。