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Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

ありゃ。

 

オードリーひとつ余っちゃった。

「有休消化でもう出てこない」って。

火曜に配ったものを翌日以降にまだ配ってんのもねぇ。賞味期限は全然大丈夫なんだけどさ、なんか印象悪くない?

一旦スルーと決めた人に「やっぱあげる」てのもねぇ・・「何で自分は一日遅れ?」て思うよね。

 

しゃーない。

持って帰ろう。

なんか間抜け。

 

さてどーすっか。

 

俺が食べるという選択肢はない。

甘いもの好きじゃない。バレンタインで戴いたチョコ、まだ手を付けてないくらい。

 

お。

そだ。

 

 

「ピーンポーン♪」

 

「はい。」(なんだこの不機嫌な声)

 

あ。ゴトーさん、向かいのkenです。

 

「はい。」

「ゴニョゴニョ、ママ出てー」(聞こえてるっつーの。今のはお嬢さんか)

「え? 誰か知らない人」(知らなかねーだろ向かいのおっさんだよ!)

 

しばーらく動きなし。

え。スルー? 無視? 俺そんな胡散臭い?(それは認める)ほったらかし?

ありゃ俺今日(も)ダメな日なのかな。

 

「ガチャン」ドア開く。奥さん出て来る。

 

あ。こんにちは、kenです。

 

「はい。」(わかってるよなんだよ?て感じ)

 

あの、

お菓子、

召し上がりませんか?

 

「え⁈」

 

差し出したオードリーの袋、受け取ってくれて、

 

「これ大好きなんですっ」

「こんなオシャレなお菓子、いいんですか?!○△◻︎△○○・・」

 

(オ、オシャレ? お菓子が? え、そういう形容するのか今は? 後半何言ってるかわかんない)

 

あ。じゃあ是非、

召し上がってください

(あ、でも胡散臭いよね? なんで?て思うよね)かくかくしかじかで会社で配ったんですけど余りものですみません。どうぞお気になさらず。

 

「いいんですか?」(ニッコニコ)

 

(いやもー奥さん受け取ってくれてるし)

 

「ありがとうございます!」

「いつもすみません」

 

(いや。いつもは何もしてないしー)

(あとね、頼むからお返しとかしないでね、そういうのうにゃうにゃしちゃうから)

 

 

今まであちこちにオードリー配ったけど、顔真っ赤にして感激してくれたのは初めてだ。

 

 

3分だけ幸せの使者になれた。

俺でも。

 

 

 

さて今日を入れて二日。

明日入院。

じゃない、退職。