(あ。っと。)
これ以上話さない方がいいな。
話しちゃだめだな。
話題を変えよう。
初対面の派遣さんを伴って仕事中。指導ってほどでもないし、俺にその権限も無いので世間話。
「kenさんどこに居たんですか?」
ん? ○○○。
「だけですか?」
その前は○○。
「のどこですか?」
○○。
「て、○○○○○ですか?」
(ありゃ。)
ご存知ですか?
「はい。」
「行ってました。」
「掛け持ちでしたけど」
(どかーんん。)
地雷踏んだ。
いつかこういう時が来るんじゃないかと。
この仕事する人って限られてるだろうから、ぐるぐる回ってるんだろなと。
ありゃりゃ。
だから気を付けなきゃならないのに、
気は緩むもんなんだよー
ま、
いーや。
誰かに尋ねられたとしたって俺、その通りの人だし、
それに何より、俺やったこと間違ってないもん。
んいや、
今の基準で考えたら間違ってる大きく間違ってる。それ以前に恥ずべきことだ。
けどさ、
あの状況に、あの面子じゃあね。
俺もまた、
朱に交わった。
思い出したくないぃー
そーなんだよ。
あそこでの俺を知ってる人が居て、俺のことをどう言われようと構わない。お暇ならいくらでも悪様(あしざま)に言っていいよ。
そこじゃなくて、
俺があそこを、あそこに居らした方々を思い出したくない。
何よりあそこでの自分を思い出したくない。
自分よ恥を知れ。と思う。
夏までは良かったんだよね。
順番が逆だったらどんなに良かったか。
一緒に居るべきで、居なければだめだったんだよ。
だって今を見ろ。