どんぐり | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

 

 

「あ。」

ではなく、

 

「あっ」

でもなく、

 

「あーっ」

でも、もちろんなかった。

強いて言うなら、

 

「・・ぁ」

 

 

言葉を発する間もなく両足首が交差した気がした。

何となく「(後ろから)膝カックンしたら危ないよー」と思いながら、

 

階段を転げ落ちた。

 

でんぐり返し。

どすんがすんごろん。

三回転目で歩道に転がり出て、歩いてたスーツのおっさんが凄い顔して飛び退いた。

体育座りで(そんな顔しなくてもいいじゃん)て思いながら全く知らない人だが、

 

「悪ぃ。」

「ごめん。」

 

おっさん凄く迷惑そうな顔で見下ろして「くるり」歩き出す。

いやそこは「大丈夫?」だろ。助け起こせよ。

まぁ、ぶつからなくて、巻き込まなくて良かった。

 

立ち上がる。

「ぱんっ。ぱん。」デニムのお尻を払う。

かっこつけて、つけられる状況ではない。

晴れた日の午後、銀座の裏通りの雑居ビルから図体の大きな男が転がり出て来た「ごろん。」と。

 

はぁ・・

 

ありゃ。

 

デニムの左足前側、太ももから膝下まで縦に大きく裂けてる。

「ダメージデニムなんてレベルじゃないな」

しっかし、

足を踏み外した記憶はない。スマホ見ながら降りてたわけでもない。階段を降りてたのは俺ひとりで後ろから誰かが『膝カックン』したわけではない(階段降りてる人に膝カックンは無理だと思う)。

 

なぜだ?

 

これか?

 

降りてる途中で何らかの理由でデニムが裂けて、突然足への抵抗が変わった? 垂れて長くなって踵に引っかかった?

んーでも、でんぐり返し中に破れたって可能性のが大きいか。

 

じゃなんで?

 

 

歳。

 

 

情けない。

疲労であって欲しい。

左足首、右手首にダメージ。

今日も休みで良かった。

病院行ってくっかなぁ