世界中がダメな人と飲みたがる | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

「え。お酒飲まないの⁉︎」

「なんで?」

「病気?」

「身体壊したの?」

「飲みそうだけどねー」

「ちょっとならいいでしょ?」

「今日だけ」


この一年間で100回くらい言われたんじゃない?

その度に、


もう散々飲んだんで。

一生分飲みましたから。

酒に逃げて酒浸りだった時代がありまして。

嫌なこと酒で流そうと毎日朝から。

このままだとアル中か、死ぬなと思って。


正直にいちいち説明する。

とにかく飲みの多い職場で、何かある毎に飲んでる何もなくても飲んでる。

誘われる。

なるべく断る。

断れない場もある。

またまたまた言われる。

それは多分、俺の理由がありきたり過ぎて忘れられてしまうのだろう。

だので一昨日、


お酒は綺麗な女の人と二人きりで飲むことに決めてまして、そうしたら9年間一滴も飲む機会がないんです。


と言ってみた。


「え。」

「一緒に暮らしてるの⁉︎」

「なんで結婚しないの?」

「9年も美人が一緒に居てくれてるんでしょ?責任取りなよ。kenさんだってまだこれからでしょ」


・・・・・(なんでそーなる)





目が覚めると嫌なことが頭に浮かぶ、ぼんやりと考える。

考えてもしょうがない。頭から追い出して起き上がる。

寝室が臭い。加齢臭なのかストレス臭かミックスか。寝室の窓全開、雨だろうが全開。湿気の方が臭いよりマシ。

仕事から帰って、食器をお盆に載せてリビングで腹這いになってご飯を食べる。くたびれてめんどくさくて。

どんどん居汚くなって行く。