とても久しぶりにブログを書く
とにかく、忙しかった…という言い訳を言わせてほしい。
色んな事があって、それでも前進を辞める事を拒んで、今も進んでるつもりだ。
たまに振り返って、今までの出来事を思い返す。
今回はそんな中で思い出した、今でも強烈だったなと思っている出来事のひとつ。
もう、20年くらい前の出来事。
あれは俺がケアマネ1ヶ月目の事。
入社して間もない、とある朝。
通勤して事務所に入ると、スーツ姿の人がズラリと並んでいて「はい、そこに座って」と一言。
座ると「あなたの職種は?」と聞かれ「ケアマネジャーです」と伝える。
「担当は?」と聞かれ、入社したばかりだった俺は「これから引継ぎです…」と答える。
「携帯電話は机の上に置いて、パソコンも触らないでください」
「勝手に事務所から出ないでください」
「トイレに行く時は我々がついていきます」
ここでさすがに俺も『この人達は会社の人じゃない』という事に気づき始めた。
居宅介護支援事業所の管理者もガチガチになってるし、併設していた訪問介護事業所の管理者や責任者も表情が硬い。
そう。
この事務所は、行政監査を受けていたのだ。
実地指導(今の運営指導にあたる)ではない。
行政監査だ。
実地指導は俺もケアマネになる前から何度か経験していた。
しかし、行政指導は全く別物だった。
ケースファイルをひとつずつ確認
計画書の内容を穴が開くほど見て、詳しい内容を確認
訪問から帰ってきたヘルパーさんが事務所に入った瞬間に
「はい、ドア閉めて」
「今、どこに訪問してきましたか?」
ご利用者のケースファイルをみながら
「今日はどのようなサービスをしてきましたか?」
訪問介護計画との整合性を確認して
「そのサービスは計画書に記載がないので、本日の請求はしないでください」
その他、ケアマネや訪問介護の管理者、責任者に質問し、整合性が合わなければ返還。
など、1日かけて徹底的にやっていた。
その間に俺がトイレに行く時も、スーツの男が後を付けてくる。
終わった頃には、全員、魂が抜けたような感じだった。
俺はほぼ見学のような感じだったが、対応していた人達は大変だっただろう。
この行政監査
事業所単体が悪かった訳ではない。
20年前
その頃にニュースになった介護業界の話
とある業界最大手の会社が沢山の不正請求を行なっていた事で、その他業界大手の各社が軒並み行政監査を受ける形となった。
運良く俺はそのタイミングで、その中のどこかの会社に入社したという事なのだ。
そして半年後、
同じメンバーが運営指導に来るという事が決まった。
行政監査のあと、管理者が異動となり、新しい管理者が配属になったが、その1週間後に管理者は来なくなった。
ケアマネ歴1ヶ月未満の俺を残して。
会社はその後、管理者不在のまま俺を放っていた。
右も左もわからない俺は、毎日のように壁にぶつかる。
その都度、色々と調べるがわからない。
最終的に俺がとった行動は『監査に来た人に電話する』という事だった。
恥じている場合ではないと思った俺は、何度も連絡した。
監査に来た人も厳しかったが、丁寧に教えてくれた。
そして半年後
実地指導を完璧ではなかったがクリアした。
「これからもしっかり頑張るんだよ」
と、監査の人(同じ人だが今回は実地指導の人)が言ってくれたのがとてもうれしかった。
大変だったし怖かった。
しかし、今では良い思い出だし、これが無かったら制度の事を自分で率先して調べるという概念は生まれなかったかも知れない。
監査の人、あの時は本当にありがとうございました。
今でも俺の心には、あなたの顔がくっきりと刻まれております。
でも、名前は忘れてしまいました。
すみません。
まだまだ色々な話があるが、それはまたの機会に。



