今日もとても暑かった。
こんな夏のような1日の終わりには
シャワーでサッと汗を流すのが気持ちいい。
着替えのパジャマを用意する私より一足先に
チビがシャワーを浴びに浴室に入った。
ほどなく・・・
ガタン!という物音と甲高い悲鳴。
そして、また物音。
震える声が私の耳に届く。
おかあぁさん・・・
その物音も叫び声も2階からだとばかり思ったので
また、ちっちゃいクモでも出没したのか~と
悠長に部屋から出ると・・・
長女が目の前にいるじゃないか!
なに?今の!
あの声は誰?
長女も何かあったの?と階下に下りてきたところだった。
そして、驚愕の叫び声が再び。
人を震えあがらせる・・・それは震撼の叫びだった。
とんでもない叫び声と泣き声が
チビの声だと、気付いたのは
何度目かの叫び声の後だった。
シャワーの音がする。
熱湯でも
かぶったのか?
一瞬で動悸は激しくなり、心が騒ぐ。
慌てて浴室のドアを開けると、危なっかしく
浴槽の淵に立ち怯えるチビの姿が・・・。
そして、浴室床には10cm以上もあるような
大きなムカデが・・・。
うぎゃーっ!
よりによって・・・
旦那が飲み会で留守の時に・・・
私が退治するしかないのか?!
私は毛虫よりも何よりも、ムカデは大・大・大の苦手。
手が出ない。Σ( ̄ロ ̄|||)ハッ!?刺されるから手は出しちゃだめ!!
だけど、いつまでも震え叫び泣くチビをほっておけないから
勇気りんりん・・・
1番長い菜箸とペットボトルとナイロン袋で
ムカデに立ち向かった。
ちょっとお疲れモードのムカデのようで
動きがとても鈍かったのは不幸中の幸いだった。
チビもどこも刺されてなくて、幸いだった。
あんなにでかいムカデがふと、足元にいたら・・・
その恐怖を思うと、チビがどんなにびっくりしたか
どんなに怖かったか・・・
バスタオルを巻き、ギュッと抱きしめた。
そして、そっと胸に手をやった。
バクバク!
バクバク!
バクバク!
バクバク!
バクバク!
チビの小さな心臓が張り裂けそうなほど
鼓動を繰り返していたのが、可哀相で可哀相で
ちょっとでもそれが治まればいいと思い
私はまたチビをギュッと抱きしめた。
これから夏に向かって
いろいろな害虫が出没しやすいので
特に高温多湿な浴室には注意せよと
部屋はいつもきれいに片付けておけと
晴れた日はしっかり空気の入れ替えをせ~と
うるさいくらいに何度も何度も言っておいた。
ムカデをつぶした床が踏めない。
なんだか気持ち悪くて・・・。
それに、まだどこかに潜んでいるようで
なんだか怖くて
恐る恐るシャワーを使った私でした。
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