ユキヒロはこの春・・・
ひとつの夢に向かって旅立った。
陸の孤島と呼ばれる小さな村から
たったひとり、旅立った。
祖父母と両親に・・・
今までお世話になったと頭を下げ
ひとことの礼を述べ、家を出た。
ユキヒロの夢は美容師。
まだ高校生の頃、ただカリスマ美容師にカットしてもらう為に
東京まで足を運んだ・・・というエピソードを持つ男。
その拘りは、決して悪くはないだろう。
何事にも妥協することなく、夢に向かって努力を重ね
かつて、私が成し遂げることのできなかった
美容師としての道を、邁進していって欲しいと思う。
ユキヒロが旅立つ前に
わずかばかりのこころざしと、ガンバレとエールを送り
はや、1ヶ月が過ぎようとしている。
慣れない街で、いったいどんな生活を送っているのか?
騒がしい都会の人ごみに、揉まれ呑まれ流されてはいないのか?
気分はまるで案山子・・・。
では、1曲、お聴き下さい。
あぁ・・・名曲だわ♪
ユキヒロが家を出たばかりの頃
姉はしんみりと、こんなことを言っていた。
ご飯の支度ができた時、これをユキヒロに食べさせてあげたい。
そう思うと、ほろほろと涙が出るんだ・・・。
夜中、トイレにたった時、いつも夜更かしのユキヒロの
部屋の電気が消えていて、あぁ・・・居ないんだ・・・・
そう思うと涙が出るんだ・・・と。
子どもが親の元を離れるパワー以上に
親が子どもを離すパワーのほうが、はるかに大きいものだと知った。
姉はそろそろユキヒロの居ない日常に慣れ、笑顔を取り戻した。
そして、そんな頃・・・
ユキヒロから1枚の 無愛想な^^; 葉書が届いた。
1人暮らしにも少しずつ慣れてきたと書いてある。
あぁ、いっちょまえに頑張ってるんだな・・・と感心もしたが

字があんまり汚くて、寒心してしまった・・・。
*寒心・・・ぞっとするの意。
大阪の某美容学校で、美容について勉強しつつ
字も習えば?
なんて思うんだけど、それって大きなお世話かな?!
まだ葉書に返事を送ってないけど
今度、久しぶりに手紙でも書いてみようかな?
こっそりお小遣いも挟んでおこう。
あぁ、なんて私は
いい叔母なんだろう。
・・・ってことで
最後はやっぱり自画自賛。o(`⌒´*)oエッヘン!
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