分かっとんかいっ!その② | ×××えんちの事情×××

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×××事情があるから×××



パート中の話です・・・。




男は1枚の紙切れを小さく折りたたんだ。

そして、人の目を気にしながら、そっと私に近づくと

小声で私の名を呼んだ。




・・・・・ちゃん・・・・・ぇ・・・ちゃん・・・ぇんちゃん・・・









はぁ?( ゚д゚)









しっ!えんちゃん、声でかいって!




・・・叱られてもたよ。((^┰^))ゞ テヘヘ・・・わざとやねん!




男はもう1度、辺りを見回すと私の耳元に近づいて・・・




えんちゃん、実はな・・・お願いがあんねんっ!な・・・これ・・・




男は私の手の中に、その紙切れを握らせると

話しを続けた。




あんな・・・ほら、この前、ここでビール飲んでた女の人おったやん!

(゚∇゚ ;)エッ!? 誰?

ほら~!いつもここで長いことビール飲んでるおばちゃんおるやん・・・

あ!はいはい・・・あの人ね!あっ!わかった!




私がたぶんこの人・・・と思った女の人の雰囲気を言ってみると・・・

男はにっこり笑って、そうそう!と乗ってきた。




頼みあんねん・・・それな、渡しといてくれへんか?

あ・・・これ?・・・




紙切れには、男の名前と携帯の電話番号が書かれていたよ。




わかった!でも・・・いつ来るか分からんし、すぐには渡せんで!

そりゃそうや。そんでえぇし・・・頼むわ。電話くれって言うといて。




これは大変な任務だと悟った。

男にとって、これは最後の恋になるかもしれないから・・・。

そして、私はその恋のキューピッドなのだから・・・。




預かった紙切れを、いつもポッケに忍ばせて仕事に就いた。
 
3日が過ぎた。

男はソワソワしながらやって来た。




えんちゃん・・・( ̄▽ ̄)ノ" よぉっ!どや?来たか?渡してくれた?

それがねぇ・・・まだみえてないみたいなんよねぇ。

んなことないやろ?!毎日来るんやろ~!

・・・確かに・・・先週はほぼ毎日来てたみたいやけど・・・




えんちゃん!ほんまに・・・
分かっとんかいっ?!
あの人やで・・・あの人・・・





男は記憶に残るあの人の面影に、少しだけ頬を染めた。




分かっとるよーっ!あの人でしょ・・・あの人!




同様に、私は私で記憶に残るあの人の面影を呼び起こす。






年の頃・・・私と同じか、もしくは2~3は上か・・・?




な・・・えんちゃん。会いたいって思うと会えんもんやなぁ。

そやねぇ。往々にして人生ってそういうものやから・・・(-c_,-。)プッ

しゃーないなぁ。ま、いいわ!えんちゃん、ほな・・・これ!




男はペットボトルのジュースを1本、私に持たせると

片手をあげ、また来るわ と帰って行った。




やはり、これは大変な任務だ。

男はこの恋の成就の為に、私に150円を投資したのだから・・・。安っ!




よしっ!これを飲んだら、しっかりと見逃すことのないよう気を引き締めよう!




4日目。

この日も待ち人来たらず。

肩を落とし、無言のまま手をあげ帰る男。




この会えない時間は
いつか会えた時の喜びを
きっと、倍にしてくれるはず!





私は心の中で祈る。

早くあの人が来てくれますように・・・。




その願いが通じたのか・・・














とうとうあの人が来店された。

瞬時に安堵の笑み・・・ちょっと声もでかくなる。




いらっしゃいませ~っ




預かっている紙切れをポッケから取り出す。

嗚呼・・・私は 恋のキューピッド

そして、それを彼女に渡し・・・

1度、お電話をかけてあげてもらえませんか?

彼女はよく訳が分からない様子・・・無理もない ^^;

その男が誰なのかを察知し、すぐに携帯を取り出すと

紙切れに書かれた番号を押した。




談笑中。




(´▽`) ホッ・・・私は大役を果たした!150円じゃ割に合わないわ!




肩から大きく息を吐いた・・・ら・・・目の前に携帯が・・・?・・・




代わってって言ってるよ・・・と彼女。

ふふふ・・・お礼なら後日でいいのに・・・電話に出る。









えんちゃん・・・ほんまに・・・
分かっとんかいっ!
ちゃうって・・・この人とちゃうってぇ~!・・・もぅ!










エェ━━(゚Д゚;)━━ッ!!!!!









あうっ・・・。

完全に人違いだった。





男の言うあの人と、私の思うあの人が別人だということに

お互い、気付きもせず、曖昧な確認のまま・・・

コトだけが進んでしまった・・・と言うか、進めてしも~た・・・




かっとんかいっ!眼 目



いえ・・・ぜんぜん分かってません・・・。

ごめんなさーぃ。。。。。。。゛(ノ><)ゝ ヒィィィ




ってことで・・・分かっとんかいっ!その②は、間抜けなえんちのお話しでした。







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いつもありがとうございます。最後は謙虚に締めとくとこがやらしい?





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