朝８時１５分、朝の会。
（多分・・・）ざわざわ賑やかな１年１組の教室に
若くて美人な担任の先生の（・・・と言っておく）出欠を取る声が響く。
○○○さん！と児童の名を呼ぶ先生に
負けないくらい大きな声で、子どもたちは答える。
はぁい！元気でぇす！
これくらい、なにも難しいことはない。
自分の名前を呼ばれたら、元気よく・・・
はいっ！ と、手を上げるだけである。
しかしながら・・・自分を除く３９人の目に見つめられ
たった１人、声を出すことは、とても恥ずかしいことかもしれない。
きっと小さな胸がドキドキ、ドキドキ・・・
締め付けられる思いもあるのかもしれない。
そんな子どもたちの緊張の中・・・出欠はとられた。
チビの名は・・・あ、い、う、え・・・
そう！ドキドキを抑える間もなく、その順番はやってきたのだ。
○○○○ゆめさんっ！
(oﾟ◇ﾟ)ﾉ はぁい！
元気でぇす！
初めての出欠は、ちゃんとマニュアルどおりに答えることができたようだ。
自分の番が終わったチビは、他の友達の返事に耳を傾ける。
はぁい！ちょっとおなかが痛いです！
はぁい！ちょっと眠いでぇす！
素直に今の健康状態を先生に告げる他の子の返事ぶりに
（多分・・・）チビは気付いたのだろう。
ははぁ～～～んっ！そういうことか・・・
さて・・・
翌日のことである。
朝８時１５分、朝の会。
教室に響く先生の声。
出欠をとりますっ！
○○○○○さん！
○○○○○さん！○○○○○さん！○○○○○さん！
そして、また直ぐにチビの番がやってきた。
○○○○ゆめさんっ！
チビは自分の健康状態を、自分なりに把握したうえで、答えた。
よりによって・・・こんなことを・・・Σ(￣□￣;;;)！！マジかよっ！
(oﾟ◇ﾟ)ﾉ はぁい！
ちょっと心が痛いです！
そんなふうに答えたと知った母、えんちの心のほうが、
チクリと痛かったのは言うまでもない・・・。
心が痛いと言うより・・・動悸で苦しいと言ってくれ！
ド キ ド キ
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子どもの言葉・・・
よく意味も知らず、ＴＰＯもわきまえず
使ってくれるので、びっくりさせられる。
なんとなく・・・この言葉で合ってる？・・・みたいな
実にナイスで、かつ、的外れ＾＾；
そこがかわいくて、何を言っても許せてしまう。
今日、チビが休み時間の事を話してくれた。
お母さん、あのなぁ！
○○○くんってな・・・
エロいんやで！
(ﾟ∇ﾟ ;)ｴｯ!? エロっ？！小学生ですでにエロいの？！
○○○くん・・・うっかり間違えたのか・・・
はたまた、漏れそうだったのか・・・
事もあろうに、女子トイレで用を足してしまったらしい。
それでエロいんだそう。
子どもの言葉はいつだって、ストレートであるが
悪気もなければ、罪もない。
だから・・・許してくれっ！○○○くん！
チビの言葉にどうか、心を痛めないで！