私の旦那は愛想が悪い―――――。
私の親戚縁者はみな一様に声をそろえて言う。
笑った顔を見たことがないとか、機嫌悪いの?とか・・・
近寄るのが怖いとか、夫婦でいてどんな会話してるの?とか・・・
お前なんかに絶対、喋ってやるもんかっ!
( ̄ヘ ̄ )ふんっ!って顔しとるよなぁ!とか。
そこまで言うかっ?!かわいそうな旦那っ。。。(ノ_・。)
旦那には
つい旦那をかばってあげたくなるような始末だ・・・。
どんまい旦那っ!稀にえぇトコあるやんなぁ・・・(o・_・)ノ”(ノ_<。)ホローになってへん・・・
親戚縁者に限らず、会社関係においても後輩からは
ちょっと怖い人・・・と
レガッタの試合が近い時期には、やる気満々の旦那からさぁ、やるぞ!と一瞥されただけで、
身動きができなくなるらしい。まるで蛇に睨まれた蛙である。
そんな旦那なので人付き合いもうまい方ではないだろう
・・・・・と、私は勝手に思っている。
腹を割って話せる友人もきっと
・・・・・と、私は勝手に思っているわけだが・・・
な、な、(・_・;)_・;)・;);)) なんとっ!!
こんな旦那と飲み交わし、話を弾ませて下さるという
非常に奇特な方が何人か・・・信じがたいが・・・いらっしゃるのだ。
Kさんがその奇特な方の中の1人なのである。
Kさんは会社は違うが、同じ範囲内で仕事をする先輩である。
端正な身のこなしとグルメな舌を持つナイスガイ・・・
ゞ( ̄д ̄;)おいおい ちょっと褒めすぎやろ!いえ!会社関係ですから当然です!
・・・バツ1・・・2?・・・え?そんなこと暴露していいのかよ?
私たちの結婚式にも来て下さったし、お正月はお互いの家を行き来して
ビールで( ^_^)/□☆□\(^_^ ) するようなお付き合いが続いていた。
最近ではもっぱら単身のKさんちに、旦那がお邪魔することが多いが・・・。
1月2日午後5:00
この日がその( ^_^)/□☆□\(^_^ ) の約束の日だった。
ワインとビールを抱えた旦那を、Kさん宅まで送って行った。車で3分
おろし際に旦那にたっぷりの愛情を込めて言ってやった。
ごゆっくりーっヾ(゚∀゚)ノ゙
午前様でも全然っ
オッケーやでぇ! 帰ってくるなーっ!
たまには羽伸ばして、鬼嫁の 誰?私かぃ!!悪口でも言うてこいよ・・・
私は心底、そう思って言ってあげたのに・・・
午後9時50分
お迎えコールありっ!ガ━( ̄□ ̄;)━ン!!ガ━( ̄□ ̄;)━ン!!
ほどよく酔いの回った旦那を迎えに行く。
一見、シラフに見えるがそうじゃないっ!喋る、喋る・・・。
手になにやら紙バッグをぶら下げて、振り回し・・・
「豚もろたー豚っ!豚っ!」
「焼き豚?」
「ちゃう!角煮や!な、な、ま、んやぞ!ななまん!」
「え?七万?\(〇_o)/ギョギョ そんなに高いものを?!」
「めっちゃ美味しいらしいぞーっ!これーっ!
なんせ、ななまんやもん!な・な・ま・ん!」
―――――旦那よ・・・どんな馬鹿でもわかるぞ!7万円もすりゃそりゃ旨いだろ!
「ヾ(¬。¬ ) ネェネェ 本当にくれたの?Kさん、酔ってたんちゃうの?」
「え?(*゜▽゜*)? あ・・・酔ってたし、布団に寝かせてきたっ!」
「ほ~ら~っ!あんたっ、勝手に取って来たんちゃうのぉ?」
「ちゃうわ!食べへんし、持って帰れって言うたもんっ!たしかに・・・」
―――――旦那よ・・・どうして声のトーンが下がる?どうしてフェードアウトする?
「ななまん、ななまん、ななまんの豚ーっ!ヾ(゚∀゚)ノ゙」
―――――旦那よ・・・普段、いいもの食わせてもらってないのか?喜びすぎじゃ!
とりあえず、放置・・・。
「ハイハイ、、、わかった、わかった」
私は普段の旦那にも、シラフの旦那にも、冷たいが
酔った旦那にはこの上なく冷淡になる傾向がある。
うるさいっ!黙れっ!
無視っ( ̄‥ ̄)=3フン
帰宅するや、風呂にも入らずばったりと寝てしまったわけだが・・・
大事そうに抱えていたその紙バッグを開けてみると・・・
確かに1パックレトルトカレーのサイズの豚の角煮。
それと・・・(´・_・)ん?・・・何?・・・

これも頂いてきたのかしらっ♪使えるわーっ、これ!ラッキーヾ(゚∀゚)ノ゙
あ!まだなにかあるわ・・・(个_个)じーっ・・・
な、な、なんだろう?この毛・・・?
なに?この毛束のようなかつらのような・・・注:Kさんはハゲではありません
なんだろう?出してみよう。ゴソゴソゴソ・・・
マジでズラやったらどうしよう?!(((((((((;;゚:;:Д:;゚;;))))))))ガクガク Kさんの秘密が・・・

ズラじゃなかったし、よかたよぉー。。。(ノ_・。)←泣くほどの事か?
ちょっと、あ~たっ!起きてっ ばしぃ!!( ・_・)ノ☆(*_ _)。o○ムニャムニャ
「七万円の角煮はわかったけど、このバスセットとのりはどうしたの?」
「んぁっ?(ゝ_ξ) ゴシゴシ・・・もろたんや!もろた・・・もろ・・・た・・・Zzzz」
ふ━━( ´_ゝ`)━━ん よくわかんないけど・・・( ̄ー ̄)ニヤリ・・・
やるっちゅうもんは、ありがたく頂いておきましょーっと!(‐^▽^‐) オーホッホ
そして、次の日。

ウンウンヾ(゚∀゚)ノ゙そうだよねぇ~♪こ~んなかわいいのチョンガーには似合わねーっ
「ネェネェ♪(*⌒∇)ノ゛ ほんじゃ、この岩のりは?」
「(・-・)・・・ん?岩のり?何、それ?」

「ウゥッ(><;)・・・なんか、訳わからんけど・・・まっ!え~やろ~!」
・・・ちゅうことで、こっそり頂いておくことにしたのだが・・・えぇんかぃ!
―――――旦那よ・・・その手癖、治せよ!貴重な友人が減ってしまうぞ!
そして、夕食。
7万円の角煮を食べようと、ゴソゴソ出してきたじょ~っヾ(゚∀゚)ノ゙
パック詰めでたった1袋。
しかも・・・たかが豚だっ!
本当に7万円もするのか?
「ヾ(¬。¬ ) ネェネェ ほんまにこれが7万もするんかなぁ?」
「( ̄△ ̄)エッ・・? 7万?あほな・・・7万もするかっ!(≧∇≦)アホー」
「昨日、ななまんの豚、ななまんの豚って言うとったやん!」
「ここ見てみぃ・・・」
オゥノゥ! (╬☉д⊙)ノ ナンジャコリャー
ガ━( ̄□ ̄;)━ン!!
7万円の角煮じゃなくて、なだ万の角煮だった・・・・・・_| ̄|○ ガクッ…
なだ万 なだ万 なだ万 なだ万 。。。。。.....
ネットで調べてみたら、300g入り1p 1800円相当の品だった。
70000円から比べるとかなり安いけど、それでも1800円・・・。
私だったら絶対
ありがたく頂くことにしといた。Kさん、ゴチになります。
(*⌒~⌒*)もぐもぐ (;´Д`)ウエッ・・・豚臭い・・・( ≧Д≦) 、 、 、ペッペッペ!!
頂いておきながら・・・申し訳ないのですが・・・
私は態度が悪かった―――――。
そして、旦那は・・・
手癖が悪かった―――――。
おあとがよろしいようで・・・・・(*- -)(*_ _)ペコリ どこがえぇねん!犯罪じゃ!
うちの旦那・・・やる時はやるやろ?(  ̄ー) フフーン!!
お帰りの際、ここを

調子に乗って、ここも

★`゜・:*:・。、゜・:*:・ 食事中・・・ ・:*:・゜、。・:*:・゜`★
(≧◇≦)エーーー!7万円じゃなかったのー?
もぉー、もぉー、もぉーヾ(。`Д´。)ノ彡☆
何度もしつこく文句を言う私に、チビがひとこと!

えんち家のお正月はこんなふうに
円満に過ぎていきましたとさっ!ヽ( ´ー)ノ フォーッ
7万の角煮の画像は?
いつも遊びに来てくれる北海道は旭川在住のれい。さんから
こんなコメントを頂きました。(;´Д`)ウウッ・・・痛い・・・とても痛いです。
ただで7万円もするものを食える・・・という衝動に駆られたせいで
うっかり写真を撮ることを忘れてしまったえんちなのです。
気がついた時には、もう残骸の汁だけ・・・(-”-;)うーん これは、きちゃないなぁ!
画像がありませんが、すみません・・・勝手に想像して下さいね。|彡サッ!