銀色夏生が好きでよく行くという、千葉(房総)での写真がいっぱい。
この本の中から同名タイトルで CBS SONY より、CD、カセットが
発売されました。もちろん・・・私・・・持っていますよっ。( ̄^ ̄) エッヘン
歌っているのは一般公募から選ばれた少女。
透き通るような声が印象的です。
++++++++++++++++++++
時々
あなたのことを知ってても、時々、何も知らないような気になる。
あなたのことを好きだと思ってても、時々、本当に好きなのかわからなくなる。
あなたに好かれてると思ってても、時々、本当に好かれてるのかわからなくなる。
あなたのことを知らなくても、時々、とてもよく知ってるような気になる。
++++++++++++++++++++
混沌
抱きしめてさらってもいいんだよすぐに
混沌としていて、自分でもよくわからないんだ。僕を理解してほしいと言ったけど。それ
は自分で自分をもてあましているからさ。君が僕をずっと見ていてくれて、いろいろなこ
まかい性格や反応を知りつくしてくれたらと思うよ。そうしてそのまま深く、愛へと発展
してくれたらこんなにらくなことはないのに。
僕だって、そりゃあ君のことよく見てたいし、知りたいし、そうするつもりだけど、でも
君が僕を見てるほど充分にはできないかもだよ。だって僕には仕事があるからさ。それは
君だってちゃんとわかっててくれてるよね。僕は仕事も大事で、君も大事で、どちらも大
事だから。その点、君も安心だよね。・・・・・・だって、なんとなく僕って、潔癖そうだろ。言
われてるほどいいかげんじゃないよ。ゴタゴタがいやなだけで。そういう時は、逃げちゃ
うけど。だってさ、ゴタゴタの中で苦しんでてもなんにもならないじゃん。そんな時は、
嵐がすぎるのをじっと待てばいいんだよ。嵐ってのは感情だからさ。
だいたいね、君は小さいことをやけにこだわって考えすぎだよ。考えたくないことを考え
ないでいられる力というのを、ひとつ僕が与えてあげよう。こっちへおいで。
++++++++++++++++++++
微妙なバランスで保たれるべきことがあり過ぎるので、
それに必死にしがみつき、オロオロとしてしまう事が多々あります。
でも・・・悲しいかな・・・
その不安な気持ちが大きくなればなるほど、バランスは崩れてしまうのです。
肩の力を抜いて向かい合いたいものですね。←難しいけど・・・(´_`。)
*書籍名・・・・・Balance
*著者名・・・・・銀色夏生
*出版社・・・・・角川文庫
*発刊年・・・・・1989年