過ぎ去りし青春の、甘酸っぱいような感傷がここに詰まっています。
銀色夏生本人がこんなふうに言っています。
“人生の中の、二度とない貴重な時間を切りとって閉じこめた気がする”
こんなことを考えながら過ごした日もあったんだなぁ~と、
今更ながら思ったり・・・。
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せつない片思いと
なさけない恋と
泣ける友情と
不思議な愛と
客観的な意識と
一途な感情の間を
ただよう
私は
あなたにとってだけ
必要であれば
いいのに
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神さま
私たちは幸福になれますか
何もかもわかっているのなら
もう知っているのでしょう
神さま
私たちはいつまで続きますか
私たちはどんなふうに変わっていきますか
私たちはこれからどんな涙を流すのですか
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いつか会えるなら
また 会ってください
あれほど悲しい思いをしたことはなかった
どうしようもないほど傷ついたけど
あれがせいいっぱいだったから
今ではもう
くやしくないです
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とても好きなんだけど・・・口に出してはいえない恋の
歯がゆいけれど、一喜一憂したその瞬間と瞬間が
フラッシュバックされて、眩しいくらいです。
そしてあ~私も歳を取ったなと、目を細めるしだいです。
*書籍名・・・・・Go Go Heaven の勇気
*著者名・・・・・銀色夏生
*出版社・・・・・角川文庫
*発刊年・・・・・1988年