夢のような告白 (後編) | ×××えんちの事情×××

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医師は私にある告白をした。




周りにちょっと目をやって、言い出しにくそうに、

ちょっとはにかんだ後、キリッと真面目な顔になる。

そして・・・














『貴方のことを密かに想っていました・・・』














え?(*゜▽゜*)?




だ・・・だめ・・・私は人妻・・・




医師もそんなこと百も承知のはず・・・でも・・・

私は少し・・・いやっ・・・かなり嬉しかった。

医師は私よりずっと年上だけど、歳の差なんて感じさせない

オーラがあったから・・・(。-_-。)ポッ

医師は続けた・・・。














『貴方のことを来院された時に、見かけて以来・・・
 ずっとずっと気になっていたんです・・・

 






















     こいつが・・・




















( ̄△ ̄)エッ・・?














こいつ・・・?

隣の席でただ微笑んでいた若い男性に目をやると

頬染めながら医師と同じような顔つきではにかんでいる・・・。

私は動転してしまった・・・。

医師からの愛の告白ではなく、隣の若い男性からの告白だった。

私はさらに気が動転する。

医師は私によろしく頼むと訴えるような眼差しで見つめる。

2人の目の4つの目を交互に見つめながら、どう答えるべきか

悩んでいた・・・( ̄~ ̄;) ウーン




密かに好きな人がいたとして、その人から他の男を紹介される・・・。

そういう経験はありますか?

しかも本人が目の前にいて、どう答えるべきでしょうか?

そのうえ私は既婚者で、どう考えてもお願いされても

受け入れられないものでしょう。・・・ですよね?




・・・・・私が何か言おうとした時に、医師はポツリと言った。










『・・・・・孫の頼みは何でも聞いてしまって・・・
 だめですねぇ・・・孫はかわいいもんでねぇ・・・』




















孫かぁ~いっ!



















中学2年生というその若い男の子・・・。

よく見るとはにかんでいるんじゃないっ!!

ヘラヘラヘラヘラ・・・まるで馬鹿丸出しだった。

そんな奴をこの私に・・・?

人生の酸いも甘いも経験済みの、この私に・・・?

なんで私がこんな鼻ったれと・・・?




医師は私の手をとってさらに懇願してきた・・・。

《《o(≧◇≦)o》》イヤァァァァ!!!

孫は鼻をズーズー吸い込みながら、私に近寄ってきた・・・。

《《o(≧◇≦)o》》イヤァァァァ!!!

それまで黙って聞いていた友達が、そっと私の肩に手を置いた。




・・・・・さぁ・・・・・ろ!・・・・・早く・・・・・ろ!










私は遠くで神様のお告げを聞いたような気がした・・・。




・・・さぁ・・・逃げろ?・・・

















































はよ、起きろっ!



















朝だった・・・。

夢だった・・・。






















隣には鼻息を立てて寝ているチビが、私の手を握っていた。

そして旦那が私の肩を揺さぶって起きろ!と・・・。









“夢のような告白”はまさに夢そのものだった。









夢はいつだって有り得ない事や、不思議な事や、矛盾な事が多い。

でもそんな夢にだって、なにか訳があってみる事もあったりする。

だから私は知りたい。なぜ、こんな夢を見たのかを・・・。

夢判断できる人、いませんか?