私はある人から告白をされた。
それは友達とランチを食べに行った時だった。
たまたま隣席に座っていた1人の男性と目が合った。
その人のことを私はずいぶん前から知っていた。
なぜ?
その人は小児科の医師だった。
私の子供がまだ赤ちゃんの頃から、ずっと・・・
お世話になっているこの辺りでは大きい病院の小児科の医師。
私は初めて会った時からその医師について行こうと心に決めた。
独立してクリニックを開業すれば、私もかかりつけの病院から
その医師のクリニックへと足を運ぶようになっていった。
中年だけど・・・とても優しそうな目をしていて、はにかんだような
笑い方をする・・・そんなシャイな一面を持つその医師は、
とても人気があった。当然のことながらクリニックはいつも満員御礼で、
前日から予約がいっぱいで診てもらえない時も度々ある。
その日は休業だったのだろうか?
白衣を脱いだ医師はやっぱりどこか、周りの人とは違ったオーラの
ようなものを感じさせる、洗練された洒落たスーツを身に着けていた。
ブランド物のような嫌味のない、落ち着いた色調は
その医師の人格そのものだった。←褒めすぎか?
私も医師もすぐに存在に気がつき、軽く挨拶を交わす。
するとこちらでご一緒に・・・と合い席を勧められ、友達も一緒に
その医師と同席することになった。
そんな公の場で・・・しかも友達まで横にいるというのに
医師は焦っていたのだろうか?
それとも休みとあって、少しアルコールでも嗜んでいたのだろうか?
医師は1人ではなかった・・・。
医師よりも私よりも・・・遥かに若い男性が隣に座っていた。
医師と私が日常の他愛無い挨拶や会話を交わしていると
その男性が医師の肘をつついた。“早く紹介しろよ・・・”
まるでそう言うかのように、せわしく・・・。
医師は私にある告白をした。
・・・( ̄。 ̄;)あのぉ… この告白話・・・長くなりそうなので
今日はこの辺でやめときます。また次に続きを話しましょう。
夢のような告白(後編)へ続く