今日は実家へ行ってきた。
私が子供の頃から続いている村の行事・・・きつね狩り&どんど焼き。
この日にお正月飾りの鏡餅やしめ縄や門松などを、燃やす。
勢いよく燃える炎に、書初めで書き上げた最高の1枚を放り投げる。
燃えずに天高く舞い上がるといいと言われるんだけど・・・
子供の頃、何度やってもすぐ燃えて灰になってたなぁと思い出す。
そういうわけで、我が家の玄関に飾ってあった正月飾りのものも
一緒に燃やしてもらおうと思い、はるばる山を越えた・・・。
正月以来なので約2週間ぶりの実家・・・。
居間の戸を開けるとちゃぶ台で、
じじがなにやらカチャカチャ・・・とやっていた。
『何して遊んどるのーっ?』 ( ̄_ ̄)じろ ・・・
『あっ(* ̄o ̄)σ・・・来たんかぁ・・・ええとこに来たなぁ』
『・・・(^▽^;)・・・ええとこって?』
じじはカチャカチャ・・・していた物を、スッと私に差し出した・・・。
『これ・・・外せたら、1000円やるっ!!』
それは・・・鍵・・・。
ある数字を3つ並べるとカチャッと開く・・・昔からあるあの鍵よ!
(わかる?上・真ん中・下の段それぞれに 0~9 の数字があって、
それをクルクルまわして・・・そう!それよっ!分かってくれた?)
じじ・・・数字が分からなくなってしまったらしい・・・。
買ってきた時には、ご丁寧に数字がシールで貼られていたそうだ。
『なんや・・・チラッとくらい、覚えとるやろなぁ?』
『(-”-;)うーん わからんっ!』
『ゞ( ̄д ̄;)オイオイ とうとうボケ来たか~っ!』
『そんな事・・・言うたって・・・・・・・・・(´、`;)ブツブツ』
『えぇぇ~?なにぃ~?』
『( ̄△ ̄)エッ・・?』
そりゃ無理や・・・覚えてるわけないわっ・・・┐( ̄ヘ ̄)┌
なんせ、その鍵・・・買ったの・・・
10数年前だって!
引き出しで爆睡していたらしい、この鍵が今、必要になったらしい。
なんでやのん?!今ごろ・・・なんで必要なん?
・・・鍵にしてみれば・・・
キタ━━━━(・∀・)━━━━!!!! とうとう自分も世の為、人の為に
活躍できる時が来たんやぁ~ (T^T)クゥー
そんな感じやったんかも・・・。
その長い年月で、貼られたシールはなくなるわ、
記憶からも消え去るわ・・・それで・・・
一心不乱にカチャカチャ・・・なんです。(。-_-。 )ノハイ
昨日の夜も孫に託したんだけど、駄目だったと半ば諦めモード。
なんで駄目やの?駄目なわけないやんっ!
絶対ひとつの組み合わせで開く鍵なんやから、冷静にやれば
絶対開くに決まってるやんっ。貸せっ!!
私はこういう面倒くさいチョコチョコとした仕事は好きなほう。
000、001、002、003・・・100、101、102・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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378、379、400、401・・・603、604、605・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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昼ドラ“冬の輪舞”が始まっても、そっちのけでカチャカチャ・・・。
700、701、702、703・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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昼ドラも終わり時計は2時を回っていた。
あ~も~・・・
イッライラ・・・
するんですけどっ
今日は金曜日、公文教室の日だ。
3時に学校に迎えに行かなきゃいけないんだった・・・。
ここから敦賀までちょっと急いで45分・・・。
あと5分・・・5分して駄目だったら、諦めよう・・・。
ムキになりつつある自分に、けじめをつけ挑む。
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740、741、742、745・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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『もう帰らんな・・・飛ばしたらあかんぞっ』・・・母が言う。
『(≧∇≦)ノ ハーイ♪ あ~悔しいっ。もうちょっとなんやけどぉ~』
『そんな手間な鍵・・・イラン!! (*`◇´* )ノ ・゜゜・。』・・・母が言う。
『ここまで開かん鍵なら・・・
賞金10万だしてもえぇな・・・
<(* ̄^ ̄*)>キッパリ』
はぁぁ~っ?!?
今、なんて言いましたぁ?(¬_¬)σ アナタ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・唖然っ!!
ゞ( ̄д ̄;)オイオイ じじっ!君はやっぱり間違ってる。何がって・・・?計算だよ!この鍵開けて10万出すなら、新しいの買えよっ。1000円でも多分・・・いやっ、きっと買えるはずや・・・。じじ・・・、頭のネジ 1本 外れとるんちゃうか?先にそっち、閉めたろか?
そう言いながらこれで最後、これで最後、これで最後・・・
絶対、これで最後っ・・・カチャッ
アイタ━━━━(・∀・)━━━━ッ!!!!
756
000にセットして、001から順番にカチャカチャ根気よく
まわす、まわす・・・目ぇ、回りそうやった・・・まじで・・・。
それにしても756回も回してたなんて・・・。
こんなにひとつの事に一生懸命になれるなんて・・・。
こんなに他愛無い事に熱くなれるなんて・・・。
やっぱり・・・・・
人間って・・・・・
金が絡むとまじになれるもんなんですねっ
♪(* ̄ー ̄)v
そして・・・私は実家を背に車を走らせた・・・。
『じじ、1000円
ありがとよっ!』