17日、レディースデーなのをいいことに、『るろうに剣心 伝説の最期編』を観てきました。
以下、思いっきりネタバレします。
観終わって、まずは感想を一言。
何っなんスか、あの最後は!
こっ恥ずかしくて、全身の毛穴から汗が噴き出すかと思ったわ!!
失礼しました。
あまり上品な例えではありませんでしたね。
とにかく原作とはちがうオリジナル展開がてんこ盛りだったので、まずはあらすじからまとめたいと思います。
前作のラストで、嵐の海に放り出された薫を追い、自らも海に飛び込んだ剣心。
しかし薫は見つからず、意識を失って海岸に流れ着いた剣心を、一人の男が担ぎ上げていく。
男は、剣心の師匠であり、育ての親でもある比古清十郎だった。
剣心は比古と命がけで斬り結んだ末に、「生きようとする意志は何よりも強い」と悟り、奥義を会得する。
そして、剣心が再び志々雄と対峙すべく比古の元を去ろうとしたところへ操が現れ、薫の無事を告げたのだった。
一方、軍艦「煉獄」で東京湾沖へと乗りつけた志々雄は、内務卿の伊藤博文を呼び出し、剣心の公開処刑を要求した。
全国に手配書が回される中、剣心は御庭番衆が用いた道を通って東京へと向かう。
その前に、四乃森蒼紫が立ちはだかった。
翁を倒し、操にも手を挙げる蒼紫だったが、蒼紫の心の闇を見抜いた剣心が圧勝。
やがて意識を取り戻した蒼紫に、操は「爺や他の御庭番衆の分まで生きて」と告げる。
東京に着いて早々剣心は捕縛され、志々雄配下の方治が監視する中、刑が執行される。
だがそれは、政府の仕組んだ芝居だった。
剣心、左之助、斎藤は志々雄配下の者たちを退け、ついに志々雄と対峙。
蒼紫も合流し、壮絶な戦いの末に、ついに剣心たちは勝利する。
剣心もろとも煉獄を沈めようと攻撃命令を下していた伊藤は、生還した剣心たちを「サムライ」と呼び、敬礼を以て迎えるのだった。
穏やかな日常を取り戻した神谷道場。
庭に落ちていた紅葉の中から、一番美しい一枚を選んで薫に手渡しながら、剣心は告げた。
「(これからの時代を)共に見守ってくださらんか?」と――。
とまあ、こんな流れがあっての「うっきゃーっっっ!!!」だったりするわけですが。
キザ!
剣心、ものすんごくキザ!
でも許す、佐藤さんかっこいいから!!
いやもうホントに、思わず赤面してしまいましたね。
良かった私、志々雄じゃなくて。
全身の発汗機能がダメになっている志々雄さん体質だったら、異常体温が限界を超えて、人体発火おこしちゃうところでしたよ…。
そんな感じで、最終的には「終わりよければすべて良し」ではあったのですが、残念なところも多々ありました。
やっぱり、今作2番目の残念賞は、四乃森蒼紫ですかね。
蒼紫は嫌いじゃない、というより好きなだけに、いきなり剣心に突っかかっていく危険キャラ状態になってしまったのが本当に残念。
しかも、原作では無意識のうちに殺さなかった翁を殺してしまうし、大切に想っていた操にまで手を挙げてしまうしで、むしろ悲しくなります。
修羅に落ちてしまっても、落ち切れていないところが蒼紫の良さだったのに~。
ただ、その分操ちゃんが大人になったのは良かったのかも。
「絶対に許さない」と呟き、蒼紫を攻撃しつつも、蒼紫の危機にはやっぱり動揺してしまう恋心が上手く出ていたかなぁと。
「翁の敵を討て」という蒼紫に「生きて」と告げるところも、凛とした一人の女性っぽくて良かったですね。
もちろん、ちょっとおバカなくらい元気で明るい原作の方も好きですけどね。
「ん? 蒼紫が2番目ということは、1番の残念賞は誰だ?」と思ったそこのアナタ。
この問いに対し、私は悠久山安慈和尚と即答します。
原作では、京都に向かう途中の左之助に「二重の極み」を教え、廃仏毀釈の混乱に乗じて保護下の孤児たちを皆殺しにされるという悲しい過去ゆえに志々雄に加担したという、破戒僧安慈。
明治政府を倒すために志々雄と手を組んだ、という点は踏襲しているものの、それほど過去は明らかにされることなく、散々左之助に暴力をふるった末に、左之助に急所を蹴られて倒されるという、ある意味ものすご~くかわいそうな人となってしまいました…。
いやあの、そこはギャグ落ちで片付けるところなんでしょうか…?
もっとも、あまり志々雄側のエピソードは語られませんでしたね。
宗次郎の過去も、「虐待されて感情を失くし、その家族を皆殺しにした」とさらりと一言語られるだけだし。
彼が「この世は所詮弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ」と志々雄に吹き込まれて育った辺りも触れられなかったので、剣心との決着も少し後味が悪かったです。
何が正しいのかは自分で考えて決める、という道は、原作では希望として描かれていたんですけどね。
映画では、混乱した宗次郎が狂ったように叫び続けて終わりました。
そう考えていくと、けっこう第1弾と結末が被るなぁ。
左之助の戦いはギャグ交じりの肉弾戦で血まみれ、剣心のラスボス前の戦いは相手の苦悩する姿で終わり、ラスボスは剣心に倒されるけど、死は自分自身によってもたらされる、と。
あ、方治のキャラは、完全に武田観柳と被るな。
どうして、あんな風に嗜虐的でイッちゃった人にしたんだろう…。
被るつながりで言えば。
処刑される剣心が馬に乗せられて市中を引き回される姿は、思いっきり『龍馬伝』の岡田以蔵でした。
そんな今回のラスボスこと志々雄戦。
途中がちょっとRPGっぽく見えました。
剣心、左之助、斎藤、そして蒼紫と、一見4人が連携しているように見えるのですが、順番に攻撃しているので、RPGに出てくる「○○の攻撃→相手に××のダメージを与えた」みたいなコマンドを連想してしまうんですよね…。
そうそう、残念というか、ものすごくがっかりしたことと言えば、剣心と薫の再開シーン!
あんなに必死に追いかけていたのに、再開シーンがなかったんですよ!
こっちは、いつ会うか、会ってどうなるかと、ドキドキしながら待ってたのに!!
操によって薫の無事が剣心へと伝えられたものの、二人は(というか左之助や弥彦とも)顔を合わせないまま舞台は京都から東京へと移り、神谷道場に帰った剣心を迎えた恵が「薫たちとは会えた?」「ああ」という会話を聞いた時のガッカリ感といったら……!!
本当にいつ会ったんだよキミたちは!
と、思いっきり不満たらたらのような感想ですが。
あくまで原作ファンとしての感想、というかツッコミであって、映画として観る分には十分に面白かったです。
オリジナル展開で先が読めない部分もあったし、最初にも言った通り、「終わりよければすべて良し」ですしね。
剣心と薫の幸せな未来を予感させる穏やかな終わり方も良かったし、遡れば剣心と比古との絆も良かったし、生きようと決意するところも良かったし、戦いを終えた剣心に向かって伊藤が「人斬り抜刀斎は死んだ。サムライに敬礼!」と言うところも良かったし。
あ、今さらですが、伊藤は原作には出てきません。
ポスターにいるヒゲ男は誰だろう、とずっと思っていたのですが、そうか、オリジナルで伊藤博文を出しちゃいましたか…。
そんなこんなで、何だかんだ言いつつ楽しんできた『るろうに剣心 伝説の最期編』。
DVD…もしも未公開シーンが収録されていたら、ちょっとどころじゃなく心惹かれるな。
その前に、もう一回観に行ってもいいな。
行きたいなぁ、暇がなさそうだけど。
おまけ。
衝撃のあまり、つい買ってしまったもの。
コラボすりゃいいってもんじゃないでしょ、めっちゃ可愛らしすぎて癒されたけど!
