屋久島旅日記 ~人生登ったり下りたり~ その3 | 縁茶亭茶話

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【3月24日(土)】

⑤あの杉を目指せ

 風の音がうるさく、あまり寝た気もしないまま迎えてしまった朝。

 4時頃に朝ご飯のお弁当を食べてから、5時少し前にバスに乗り込み、縄文杉への入口である荒川登山口に到着したのは6時頃のことでした。


縁茶亭茶話-荒川登山道


 この写真は帰ってきてから撮影したので明るいですが、3月末の朝6時は、まだほんの少し暗いです。



 ここで、ちょっと解説。

 今回の旅のメインである縄文杉は、標高1280mのところにあります。

 荒川登山口からの高低差は、680m。

 ここから「大株歩道入口」というところまではトロッコ道を歩き、大株歩道から先は急勾配の山道です。

 距離にして10.7㎞。

 トロッコ道が約4時間、山道が約2時間、結果的には往復10時間半のロングウォーキングです。


 余談ですが、このトロッコ道は現役で、入口にはトロッコがあります。

 現役といっても滅多に運転されることはなく、実際に山中でトロッコとすれ違うことは、非常に稀なんだそうです。


縁茶亭茶話-トロッコ


 往復11時間、という距離に引きそうになりますが、やっぱり一度は縄文杉を見てみたい!

 母と娘の長年の夢は叶うのか、挑戦の始まりです!




⑥屋久杉あれこれ・邪道編?

 今回のツアーは19名でしたが、6~7名の3つのグループに分かれて縄文杉を目指すことになりました。

 分類の基準となったのは年齢で、一番年長なのが1班(最高年齢70代)、その次が2班、そして一番若手(といっても30代後半から40代くらい)が3班です。

 私と母は、中堅の2班でした。


 余談ですが、ガイドさんの説明によれば、縄文杉に到達した年齢の最高記録は88歳のおばあちゃんだそうです。

 もちろんそれは非常に珍しいことで、若い人でも途中でリタイアしてしまう人は多々いるとのこと。

 ……それでも、88歳が往復できたと聞いてしまうと、やっぱりリタイアしづらいよな……。



 それはともかく、1グループにつき1名のガイドさんがついてくれます。

 歩くペースは一番遅い人に合わせるのではなく、明るい内に駐車場に戻ってこられる早さ。

 これが意外と早いのですが、最初はそれほど坂道でもないので、あまり苦にはなりません。


 森の中、延々と続いているトロッコ道。


縁茶亭茶話-トロッコ道

 途中には、橋もあります。

 この橋には柵がありますが、手の届く距離ではありません。

 しかも、風が強いと本当に飛ばされそうになり、何度も橋の上で立ち止まりました。

 柵のない橋も多いです。


縁茶亭茶話-小杉橋



 この日は歩くのに精一杯で、ガイドさんが止まってくれるところ以外ではなかなか写真が撮れませんでした。

 大株歩道から先の急坂っぷり、ぜひともお見せしたかったんですけどね。


 それでも何とかシャッターチャンスに恵まれたものから、まずはガイドブックに載っているような屋久杉ではなく、ちょっと変わったものを紹介します。


 まずは、この写真。


『もののけ姫』の森のモデルとなったのは白谷雲水峡だそうですが、シシガミ様のモデルとなったのはこの木だそうです。


縁茶亭茶話-シシガミ様


 こちらは、大株歩道から先に「夫婦杉」という2本がくっついている杉があるのですが、それに引っかけてガイドさんが説明するところの「不倫杉」。


縁茶亭茶話-不倫杉?

 真ん中の黒いのが杉、両側の茶色いのが姫沙羅です。

 ガイドさん曰く、杉が男で沙羅が女。

「旦那の浮気現場を、奥さんが見つけた」という関係だそうです。 

 ……いや、わざわざ不倫にしなくとも、「好きな男が本命の彼女と結ばれるのを見届けて、そっと身を引く女性」でもいいでしょうに……。


 こちらは通称「マグロちゃん」。

 マグロの顔っぽく……見えるように撮影するのは、本当に難しいですね。


縁茶亭茶話-マグロちゃん



 メインの屋久杉の写真は、明日紹介します。(続く)