本当にあるからびっくりな話。 | 縁茶亭茶話

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 ところで、私が瀬奈エリザと城田トートに心を奪われた9月30日の昼公演。


 もともとこの日は、チケットが完売していました。

 が、もう一回瀬奈エリザと城田トートが観たいなーと思った私は、当日券で潜り込むことにしたのです。


 あちこちの観劇ブログを読んだ先輩から「8時30分にはもうかなり人が並んでいたらしいよ~」というありがたい事前情報を入手した私でしたが、当日は見事に寝坊。

 京葉線の東京駅で降り、帝国劇場前に着いたのは、9時40分頃のことでした。


 情報通り、劇場前には既に列ができています。

 窓口から伸びるその列は、帝国劇場の正面入り口を横切って、地下街への入り口前まで来ていました。

 私の後ろにも、一人、また一人とやって来ては並んでいきます。


 そこへ、帝国劇場のスタッフさんらしき人がやってきました。


「昼公演ですか?」

「はい」

「あの、現時点で3枚ほど足りないので、もしかしたらご購入いただけないことをご了解いただけますか?」

「わかりました」


 たぶんそうだろうな、と思っていたので、特に動じません。

 ダメならダメでブログのネタだし、今後の教訓だし、のんびり買い物して帰ればいいし。


 ぼけぼけと並んでいるうちにも時間は流れ、チケットは予定よりも15分早く販売を開始しました。

 次第に近くなっていく窓口。

 さてさて、本当に私より3人前の人で売り切れるのか、それとも列に並んでいる人は必ずしも当日券ではなくチケットは私のところまで残るのか――


 そこへ再び、帝国劇場のスタッフさんらしき人が登場。


「お客さまには、チケットのご用意がございます。補助席ですが、よろしいですか?」

「はい、大丈夫です」


 とりあえず観られれば、それでよし。


 続いて帝国劇場のスタッフさんは、私の後ろに並んでいたおばさん――と思いきや、さらに後ろの人たちに向かって言いました。


「本日の当日券は、完売となりました」


 何ぃぃっっっ!?!?


 そう、冗談のような本当の話。

 当日券は、私の分で最後だったのです。

 私と後ろの人の到着時間の差、5分もないくらい。

 そのたった5分に満たない時間で、運命は残酷なまでに分かれてしまったのでした。

 ちなみに、この日は2階の補助席が学生用になっていたため、いつもより一般向けの当日券が少なかったようです。

 当日券での入場って、こういうこともあるから注意が必要なのね、とものすごく勉強した気分になりました。


 それにしても。


 ……私の後ろでバッサリ切られるって、何だかものすごく罪悪感を感じるぞ。

 危うく後ろの人に「すみません、私また次の機会を狙うんで、今日はあなたがどうぞ」と言いそうになってしまったのですが、すんでのところで飲み込みました。


 だって……やっぱり、私だって観たくて来たんだし。

 雨の中早足で来て、ちゃんと並んだんだし。

 きっと、いや絶対に、これは私のワガママじゃなくて正統な権利だよね。うん。


 ほとんど自己暗示状態でしたが、やっぱり観て良かったー!というのは、先日のレポートで書いたとおりです。




 ……でも、何やらここで運を使い果たしてしまったような気がするな。

 幸運すぎて罰が当たらないよう、しばらくは世のため人のために尽くすことにしよう。