獅子座の太陽と月が12ハウスにあったら | 「私の羅針盤」

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この記事はオフィシャルホームページに掲載したブログを編集して掲載しています。

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『獅子座の太陽と月が12Hにあったら』

についての個人的な考察です。



 

  獅子座とは


「獅子座」は、その名のごとく「王者」の風格を持ち、誇り高いサイン。

立派なたてがみを持った、百獣の王であるライオン。

獅子座の支配星は「太陽」です。

自らが輝くと共に、その力で周囲を明るく照らすことができる。


獅子座は自己顕示欲が強い、とも言われますが、自分が輝けば輝くほど、周囲の人を元気付けられる、楽しませてあげられるという自信もあり、サービス精神が旺盛です。


他にも、親分肌、おだてに弱い、と言われることもあるように、まるで子供のような無邪気さを持っていて、チャーミングで素直なのが獅子座の性質でもあります。



  獅子座の太陽と月


存在感があり、リーダー的役割を担いがちな獅子座に「太陽」と「月」を持つ場合、この性質が強調されます。


裏表のない性格で、明るく元気、素直に人生を楽しみ、大いに笑い、力強く生きる人、そんなイメージが湧きます。



 

  12ハウスとは


さて、その獅子座の太陽と月が、「12ハウス」にあったなら、どんな人物となるでしょうか。


12ハウスは「秘密の部屋」や「隠された物事を示す部屋」と言われていて、世間から隔離された場所、例えば、病院や寺院、刑務所などを示すとされています。

また、秘密と言う意味では、不倫や浮気、隠し事なども担当しますが、12ハウスが意図している「秘密」というのは、「いつか表面に出る」「いずれ明らかにされる」という意味を含んでいて、「今、限定で隠されているだけ」という内容になります。


少し話が逸れますが、12ハウスに金星や火星がある人は浮気をする可能性がある、と言われることがあります。

(もちろん全員ではありませんし、他のハウスにあってもする人はしますね。)

この場合も浮気ですから、いずれバレる、いずれ白日の下になる、ということを示しています。


12ハウスが病院や刑務所を示すのは、一時、社会から離れて、自分を見つめ直して、体を治したり、行いを反省して改めるための時間を過ごす場所、だからです。


世間からは見えないけれど、離れた場所に存在していて、自分を新たに創ったり、修正したり、見直したり、メンテナンスをしているのです。


12ハウスを「人生」のサイクルに当てはめると、冥界にいる時間に該当します。

肉体はないけれど「魂」はそこに存在している。

存在は「隠されている」し、外からは「見えない」けれど、魂は「存在している」ということ。


そういう意味から、12ハウスは「霊」の世界、スピリチュアル、神秘の世界観を示すと言われているのです。



  12ハウスに太陽と月


スピリチュアルな雰囲気を持つ12ハウスに、太陽と月があったらどういう性格の人物を形成すると思いますか?


その人自身や、生き方、価値観をを示す太陽が12ハウスにあると、先ほど例に挙げたような、病院や刑務所など、世間と隔離された場所に、その人生において関わる可能性がある、と言われています。

そこに、一定の期間、つまり、治療の期間だけ滞在する、という場合もあれば、そういう施設で働く、ということもあります。

特に、見えない世界観を示す場所ですから、精神医療や介護、癒しを与える仕事に就く人もいるでしょう。


6ハウスが示すことと12ハウスが示すこと、例えば、医療とか、奉仕とか、人を助けたり救う、という意味においては同じですが、6ハウスが実務的なことを示すことが多いのに対し、12ハウスの場合は、精神性、スピリチュアリティ、霊的、といった意味合いが深まるようです。


月が12ハウスにある場合も同様に、そういう場所や事柄に興味を持つ、関わることで心の欲求を満たそうとしますので、心理学を学んだり、健康に関心が高かったり、心身共に繊細な方も多いかもしれません。


  獅子座の太陽と月が12ハウス


太陽と月が獅子座にあり、いずれも12ハウスにある、という場合、自己顕示欲と自己犠牲精神が拮抗するのでは、と思えます。


獅子座は、「自分が輝くことが最も重要(周囲の人のためにも)」と考えますから、隠された部屋である12ハウスにあると、前に出たくても足が前に進まないような、ドアを開けて飛び出て行きたくてもドアを開けられないような、そんな感じになる人がいるかもしれません。


足を止めさせる理由や原因は、12ハウスが示す健康や自分の行い、という理由である可能性もありますが、霊的世界への関心、つまり、人や社会、ひいては人類や宇宙、霊魂を含めた広い視点で物事を見ているから、ということもあるように思うのです。


一言で言えば「徳の高い人」です。


12ハウスが示すように、体を壊した経験から、愛や思いやりを知った人もいるかもしれませんが、生まれながらにして霊魂のレベルが高い人、のように感じるのです。


前世で徳を積んだのではないか、または、転生の回数がものすごく多くて、様々な経験を多く積んで、人の気持ちはもちろん、言葉では説明のつかないこと

ーーーたとえば、命とか、愛とか、情とか

本人は自覚が無くても、無意識に理解してるのではないか、と思うのです。



  12ハウスの霊性


人によっては、たとえ太陽と月が12ハウスにあっても、獅子座が強く出て、スピリチュアリティよりも自己が強く出る人もいるかもしれませんが、ほかのハウスにある場合とは、出方が違うような気がするのです。


どこか、人生を達観視したような、もしくは、「おだて」に乗っていると見せているけど、実はそれもひっくるめて「相手を想っての行動」というような。


「徳を積む」というのは、一朝一夕でできることではありません。

人生経験が少ない場合、コツコツ努力しても、なかなか「積む」までに時間がかかります。

けれど、魂の転生経験が多ければ、その魂には長い年月をかけて、徳が積まれていることはらなんら不思議ではないと思えるのです。


徳の高い人は、思いやりがあり、控え目な人が多いように思います。

つまり、12ハウスに太陽や月を持つ人は、無意識に「善」を理解しているように思うのです。

12ハウスは魚座と関係しているので、利他主義で、慈愛に満ちた人が多いのではないでしょうか。


誰もが自分のテーマを持って生まれてきているので、「自分のテーマに向き合う」ことが重要だと考えます。今世での修行が、いつか、「徳を積んだ誰か」に引き継がれるように、日々、コツコツと精進して行くしかありません。


「自分以外は先生」なので、いつも周囲の人から学ばせていただいています。

感謝です。


ミラーダ