第5ハウスは子供についても示唆する | 「私の羅針盤」

「私の羅針盤」

ミラーダが占星術の研究発表をしているブログです。
ホロスコープは人生の羅針盤と言われます。一人一人が持つ「私の羅針盤」を使って自分の道を創りましょう!

この記事は、オフィシャルホームページに掲載したブログを修正して掲載しています。

***




『第5ハウスは子供についても示唆する』



出生図の第5ハウスは、「創造の部屋」と呼ばれます。

出生図の持ち主が、どのように「創造」と関わりながら生きるか、ということを示唆しています。

「創造」ですから「新しいものを産み出す」という意味です。

ゼロから「有」を生み出す。生物の神秘的な力を感じます。


石川源晃先生は、第5ハウスについて、「証拠を外部に示す」と著書(下記)で書かれています。

引用:

石川源晃.応用 占星学入門―ホロスコープの実際と応用.平河出版社,1994,142p.



内側にある物の存在を外に表明するということ、と理解します。

新しいものを産み出したり、無から有にする、内側にある証拠を外部に示す。



そうした意味から第5ハウスは、ゲームや遊び、恋愛の他、出産についても示唆するようです。


出産に関係することとして、子供の性別や、本人が多産かどうかも第5ハウスで検討することができると言う占星家もいます。


恋愛について、第5ハウスが担当する理由は、特定の人から特別な想いを持って注目されることで、自分という個性を創造していく行為が恋愛だから。

恋愛と関係するテーマとして結婚がありますが、結婚については第7ハウスで検討することが多いです。

しかし、第5ハウスがその人の結婚について示唆している場合もあります。

結婚についての価値観が、楽しみなのか、奉仕的なのか、それとも後継ぎや義務的なものなのか、その人の出生図次第で調べるハウスが異なってくるのも事実です。

恋愛の延長として、結婚を楽しみと捉える人の場合は、第5ハウスが結婚を示唆している可能性があるようです。


子供について、第5ハウスが示すのは、子供の命が恋愛や快楽から生まれる、というよりも、両親の創造の産物、という意味合いからのようです。

「証拠を外に示す」という石川源晃先生の言葉(既出)を借りるならば、命という母体に宿った二人の愛情の証を、出産によって外部に示すことになるのでしょう。


子供は、特定の両親のかけがえのない創造物ですが、第5ハウスが示す子供というのは、自分の子供だけを示しているのではなく、子供という存在全体を示す場合もあるようです。


第5ハウスに月や火星がある人は、「我が子を含めた子供」と縁ができやすい可能性がある、と言われています。


5ハウスにどの天体も入っていない場合は、カスプのサインで検討しますが、我が子を含め、子供との縁が薄いサインがあり、子供を持ちたい人や子供と関わりたい人にとっては酷な場合もあります。


ちなみに私の第5ハウスは、天体はひとつもありません。カスプは双子座なので、子供というよりも、勉強や旅行が趣味や楽しみ、という傾向が強く出ているように思います。

私は子供はいないのですが、出生図では全体的に子供との縁が薄いことが示されています。今となっては納得していますが、若い頃に知っていたら、悩まなかったかもしれない、と思ったりもします。


余談ですが、第5ハウスは遊びについても担当しているので、浮気も示す場合があります。自分や、身近な人の浮気傾向を検討することができる場合もあったりします。


第5ハウスは自分の人生観と実際の人生との「希望と現実」についてを如実に表すと感じると同時に、子供のような無邪気さが、全ての人に存在していることも、教えてくれていると感じます。



ミラーダ