今回、北日本産婦人科学会と同時開催していたのが、
こちらの『日本婦人科がん検診学会』でした。
なので、プログラムを見ながら、あっち行ったり、こっち行ったりしていました
婦人科がん検診学会で感じたのは、
HPVワクチンの定期接種プログラムがあり、高い接種率の国々はもう
子宮頸がんの検診の間隔も変わってきているし、
検診は細胞診からHPV検査に変わってきていて、
細胞診とHPV検査の併用検診という時代ですらなくなってきている...
HPV検査で引っかかったら、細胞診
と変わって来てるんだな…ということ
日本でもHPVワクチン接種群は明らかに、HPV16/18陽性 CIN2~3/上皮内がんの発症が減少しているというデータは出て来てるのに、
日本はこれでいいの
いつまでHPVワクチンの接種勧奨を差し控えた状態を続けるの
もう世界では、9価のワクチンが普及し始めているのに、まだ承認されない日本。
こんなに遅れをとったままでいいの
「検診の新たな課題」というシンポジウムの中での、
昭和大学の松本光司先生の話の中で、
昭和大学の松本光司先生の話の中で、
最近では、より積極的にHPVワクチンを検診に組み入れる
頸がんの予防戦略構想(HPV-FASTER)が提唱されている
頸がんの予防戦略構想(HPV-FASTER)が提唱されている
これは45歳までの女性を対象にまずHPV検査を行い、
HPV陰性者にはワクチン接種を行って検診間隔をHPV検査単独検診の時よりも更に延長させるというもの。
4価ワクチンよりもさらに予防効果の高い9価ワクチンを組み合わせれば検診は、
生涯1~2回で済むようになるかもしれない、ということだった。
サーバリックスが発売された時、わたくし、早々にHPVの検査をして陰性だったので
サーバリックスを3回接種したのですが、それって、HPV-FASTERそのもの…
サーバリックスを3回接種したのですが、それって、HPV-FASTERそのもの…
ただ、腺がんはやっぱり難しいみたい 細胞診でも引っかかりにくいですし
子宮頸がんの発生する細胞の質によって、「扁平上皮がん」と「腺がん」があり、その割合は7:3くらい。
腺がんでのHPVワクチンの効果は7割ほどにしても、HPVワクチンの効果は素晴らしいと思います
腺がんでのHPVワクチンの効果は7割ほどにしても、HPVワクチンの効果は素晴らしいと思います
日本はこのままでいいのかと、今まで以上に強く感じた日本婦人科検診学会でした。
2週連続で学会に参加したのですが、参加して良かったです。ホント。
新しい情報はネットでももちろん得られるけれど、
私個人としては、情報や知識のアップデートのため、これからも学会やセミナーに参加していきます
(※宮崎は1年に1回の出張扱いで参加、今回の仙台は院生経費で全額ではないけれど補助が出ますその他は自費勉強するにはお金がかかるけれど、止められない)
帰りに、仙台空港で牛タン定食食べてきました
美味しかった
牛タン丸ごと定食で、左からタンの先、右がタン元 真ん中は、タンの真ん中らへん
ネギが苦手なので、テールスープはネギ抜き