HPVワクチン接種勧奨中止から4年② | ぴるぶろ 

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先日、知り合いの先生がこのようなツィートをしていました。

出産経験はない方、と書いてありましたが、それ以外の詳しい状況は全くわかりません。
これがどういうことを指しているのか、また後半で書きますね。

 

HPVワクチンの接種に反対されている方は、

子宮頸がんは検診で早期発見できるから

また、子宮頸がんで亡くなる人は少ないから、など

副反応を考えると接種するべきではないと言っています。

 

こちらは、2014年の部位別死亡率ですが、「子宮頸がん」というと実際のところ多くはありません。

「子宮頸部」と「体部」を合わせて「子宮」と一括りにしても、8番目です。

 


しかし、年齢別でみると、他のがんに比べて、特に若い女性の死亡率が高いことが解ります。
 

 

最初のツイィート内容に戻ります。

「27歳の浸潤子宮頸がんの人。どうやって告知するべきかな。難しい。
子宮を全摘すれば命はなくならないと思うけど...」

 

浸潤がんとなると、一般的に「子宮を残す」という選択はなくなります。
「子宮」を失うと、その女性が自身の体で妊娠・出産することはできません...がーん

告知される女性、その家族にとって、これがどれほど大きいことなのか...
告知する側も、それがわかるから本当に辛いわけで...悲しい

 

亡くなる人が少ない、といっても年間3000人の女性の命が失われています。

30~40代、お子さんがまだ小さいうちに命を亡くすことがどれほどのことか...

命を落とさないにしても、妊娠・出産~に大きく影響する若い年代にとって「子宮」を失うことは、
その後の人生にどんなに大きく影響するか。

 

検診で早期発見できるがん、確かにその通りです。

しかし、検診率が低い日本で、「早期発見できるがんだから」というのは、どうでしょう?

ツイィートの女性は、まだ27歳です。
20代女性の子宮頸がん検診率、どのくらいかわかりますか?
平成25年のデータでは、20代女性の子宮頸がん検診率はわずか22.2%です。

 

HPVワクチンのプログラムがなされている国では、子宮頸がんはこれから間違いなく減っていきます。

 

もう少し続きます。

 

MSDの「子宮頸がん 私の問題」にも、子宮頸がんについてわかりやすく書いてあります。
ご参考にどうぞ花(マメルリハ)