国際シンポジウム 子宮頸がん予防の戦略 に参加 | ぴるぶろ 

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先日、
国際シンポジウム 子宮頸がん予防の戦略:検診とワクチン
~教育と啓発による女性の認識向上を目指して~


というシンポジウムに参加してきました。
・各国のHPVワクチンの接種率
・イギリスでの子宮頸がん検診の間隔
(20~60歳の子宮頸がん検診は無料、マイナンバーでワクチンの接種の有無や
検診結果は全部リンクされているとのこと)
・スコットランドでは、イギリスのプログラムに準じている
学校での接種により、1995年生まれからは接種率90%以上
(その前は、3回の接種前に学校を卒業したりもして、接種率は今より低い)
2014年からは2回の接種としている
・オーストラリアでは、ガーダシル(4価ワクチン)10年目に入る
接種回数900万回以上。人口2400万人なので、人口カバー率が極めて高い
25歳までの女性の70%は接種ありがちなキラキラ
2013年からは男子も接種開始
2015年から男女共12~13歳で学校で接種
個人だけではなくパートナーにも影響
集団防御効果により、驚異的にHPV16が減少している
オーストラリアはいち早く国家戦略としてのワクチンプログラムが確立しており、
HPV感染の減少
性感染症である尖圭コンジローマ(HPV6、11型が起因)は激減
前がん病変の減少
この高いワクチン接種率によるHPV感染予防効果もあって、
子宮頸がんの検診プログラムをリニューアル電球

今後、コルポスコピーの回数は減っていくので、
医師の診断技術をキープしていくことを考えなければならない

接種率が高い国において有害事象がなかったわけではなく、
接種後に女の子が亡くなったというケースもある。
しかし、政府が『死亡したこととワクチンの因果関係はなく、
HPVワクチンは安全である』
と発表し、
メディアも長々と不安を煽るような報道はしない
という話しだった。

日本のメディアは、どうだろうか???
副反応はあっても改善している子も多い中、そんな報道はまずされていない。
メディアは一体何を望んでいるんだろう?

日本の子宮頸がんは今後増えると予測されている。
罹患率も死亡率も右肩上がり↑↑の予測です
orz
ワクチン接種率の高い国の女の子たちのグラフはもう間違いなく右下がりになっていくでしょう。
(オーストラリア、デンマーク、アメリカのコネチカット州のデータをみても、前がん病変は減少しているので、罹患率の減少に結びつくと予測)

国がHPVワクチンの接種勧奨を再開していないのが今の日本の現状で
1番オススメしたい時期で接種している子は殆どいないでしょう。
せめて、検診は受けてもらいたい。検診率も日本は低いけれど↓↓
憂いてばかりでもしょうがない…
私は私ができることをやっていこう。

下記のグラフは部位別将来推計罹患数で
『子宮頸部』のがんの罹患率の予想を表したものです↓
(がん情報サービスというサイト内のがん登録・統計で自分の気になる部位のがんが
将来どのような予測がでるのかもみることができます)






感染症診療の原則 :いつもHPVワクチンについて参考にさせてもらっているサイトです。
興味がある方は是非ありがちなキラキラ
今回、またHPVワクチンの副反応についての報道がされていますが、
上記サイトとともにこちらのサイト も今回の報道のされかたについて小児科の先生が解説してくれています。
コチラ は血液内科の先生(ブログ内にある村中璃子先生のレポートは是非読んでいただきたい)。この先生は、HPVワクチンについて HPVワクチンの副作用というものがこれなら、私は自信を持って娘に打たせます  というエントリーを以前書いています。このエントリー名には、おおお!!と感銘を受けました。

ちなみに、私はサーバリックス発売時にはいい大人でしたが、
発売して即接種してみました予防接種
実験しておきたくて(笑)
その前に念のためHPV検査をして、全て陰性を確認しましたけどね^^
今年はまたHPV検査を受けようと思います手